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中南総合病院(ちゅうなんそうごうびょういん)
奈覇市に隣接する南風野町にある県立の総合病院。成人部門と小児・周産期を担うこども医療センターを併せもち、434床で県南部の救急と高度医療を支えている。
概要
中南総合病院は、沖縄県の南部、奈覇市に隣接する南風野町にある県立の総合病院である。許可病床数は434床で、内訳は一般病床423床、精神病床5床、感染症病床6床。職員は約600人にのぼる。成人を診る部門と、小児・周産期を診る「こども医療センター」を併せもち、風邪などの身近な病気から人工心臓を使うような高度な専門医療まで、幅広く対応している。県南部の住民にとって、ふだんの受診先であると同時に、重い病気やけがのときの最後のよりどころでもある。
沿革
この病院の源流は、戦後まもない時期に立てられた総合病院の基本計画にさかのぼる。昭和28年(1953年)に計画が定められ、翌29年には奈覇市の与木に病院用地が決まった。その後、県立の病院として長く地域の医療を支えてきた。
老朽化と手狭さを解消するため、旧来の病院と小児専門の医療機関を統合する形で、平成18年(2006年)4月1日に現在地の南風野町で新しく開設された。以来、県南部の中核病院として、救急から小児までを一か所で診る体制をとっている。統合によって、母体と赤ちゃんを同じ敷地内で守る周産期医療の仕組みが整い、成人と小児の医師が連携して診療にあたれるようになった。
診療体制
成人部門は内科系8科、外科系5科、その他13科などをあわせた28科ほどで構成される。標榜する診療科には、内科、外科、心臓血管外科、循環器科、整形外科、脳神経外科、形成外科、泌尿器科、皮膚科、産婦人科、耳鼻いんこう科、精神科、麻酔科、放射線科、リハビリテーション科、眼科、歯科口腔外科などがある。
こども医療センターは、小児科、小児外科、歯科・口腔外科などの17科体制で、新生児から思春期までの子どもを診る。名前から小児専門の病院と思われがちだが、実際には成人部門がとくに充実しており、県内でも数少ない、研修医が一通りの経験を積める研修指定病院として評価されている。
救急と高度医療
救急では、24時間体制で患者を受け入れ、交通事故や急な病気の重症患者に対応する。心臓や血管の病気では、心臓血管外科と循環器科が連携して手術やカテーテル治療を行い、重い心不全の患者には人工心臓を使う治療も担う。精神病床や感染症病床を備えているため、心の病気や感染症の流行時にも、地域の受け皿として働く。
周産期では、早く生まれた赤ちゃんや病気を抱えて生まれた赤ちゃんを新生児の専門スタッフが診て、リスクの高い出産にも備えている。小児の救急も受け付け、夜間や休日に具合の悪くなった子どもの家族が頼りにしている。
教育・研修
病院は、医師や看護師などを育てる場としての役割も大きい。研修医が内科から外科、小児科、産婦人科、救急まで幅広い症例を経験できる点が特色で、県内外から若い医師が集まる。看護学生や薬学生、リハビリの実習生の受け入れも行い、県南部の医療を担う人材を育てている。
所在地と地域とのかかわり
所在地は奈覇市のすぐ南に隣接する南風野町で、奈覇市内からも通いやすい位置にある。外来は平日の日中に診療を行い、初めて受診する場合は、かかりつけ医の紹介状を持参するのが望ましい。県南部の診療所や小さな病院と役割を分け、軽い病気は地域の医院で、重い病気や専門的な治療は中南総合病院で、という流れをつくることで、限られた医療資源を生かしている。災害時には、県南部の医療の拠点として傷病者を受け入れる役割も期待されている。