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八幡公園(はちまんこうえん)
秋田県内の市街地にある、城あとを生かした入園無料の公園。ベンチと小さな藤棚があり、春の桜やつつじ、夏のハス、秋の紅葉が楽しめる。
概要
八幡公園は、秋田県内の市街地にある、城あとを生かした公園である。園内の各所にベンチがあり、小さな藤棚も設けられている。入園は無料で、散歩や休憩、花見に訪れる人が絶えない。春は染井吉野を中心とする約700本の桜、5月下旬のつつじと藤、初夏のあやめと花菖蒲、夏の堀のハス、秋の紅葉と、季節ごとに表情が変わる。地元では、日々の散歩の途中に立ち寄る身近な場所として親しまれており、ベンチに腰かけて季節の移ろいを眺める人の姿が一年を通して見られる。
所在地とアクセス
公園は市の中心駅から歩いて15分ほどの高台にある。車では高速道路の中央インターから約15分で着く。駐車場は14台分で、30分ごとに100円がかかる。台数が限られるため、桜の見ごろには周辺が混み合い、徒歩や公共交通で訪れる人が多い。冬期の12月1日から3月31日までと、桜まつりの期間は駐車場が閉鎖される。冬は雪が積もるため、園路の利用も控えめになる。雪解けの時期には、ベンチのまわりがぬかるむこともある。
歴史
公園のある場所は、久窪田城の跡である。久窪田城は、江戸時代に佐武氏が居城とした城で、明治以降に城の建物の多くが失われ、跡地が公園として整えられた。のちに復元が進み、平成元年(1989年)に隅櫓が、平成11年から13年(1999〜2001年)にかけて表門が再建された。堀や石垣は、いまも城の名残を伝えている。城の守りとして祀られた八幡社が境内に残ることから、八幡公園の名で呼ばれるようになった。
見どころと特徴
見どころの一つは、復元された隅櫓である。展望台から市街地を広く見渡せる。藤棚は園内でも小さく、5月下旬のつつじの時期に合わせて、紫の花が棚から垂れ下がる。棚の下にはベンチが置かれ、花の時期には木陰で一息つく人が多い。夏には堀一面にハスが咲き、堀ばたのベンチで眺める人も多い。園内には、佐武家の資料を展示する歴史資料館や茶席のほか、小さな神社が3つあり、八幡の名のもとになった八幡社もその一つである。石垣に沿った園路は、堀の水面と桜の枝を同時に眺められる散歩道になっている。
行事と利用
春の桜まつりの期間は、園内に露店が並び、夜は提灯が灯る。花見客でにぎわうため、この期間は駐車場が閉鎖され、周辺の道路も混雑する。5月下旬にはつつじと藤の花を目当てに訪れる人が増え、初夏にはあやめや花菖蒲の鑑賞も行われる。夏の朝は堀のハスを見に来る人があり、秋は紅葉の下での散歩や写真撮影が親しまれている。平日の昼間は、近所の人が弁当を広げたり、ベンチで読書をしたりと、静かに過ごす場として使われている。
周辺
公園の周囲は住宅地と市街地が接しており、歩いて行ける範囲に商店や飲食店が点在する。高台のため、帰り道は坂を下って駅方面へ向かう形になる。雪の多い地域らしく、冬は園内の利用が減るが、雪が消えて桜の枝に芽がふくらむころには、再び人が戻ってくる。藤棚は冬のあいだ枝だけの骨組みとなり、春の開花を待つ。