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浜成工業株式会社(はまなりこうぎょうかぶしきがいしゃ)

別名: 浜成工業

北瀬市に本社と工場を置く、金属の精密部品を加工するメーカー。1968年に導波管の製造会社として創業し、従業員は約200人。衛星や航空機、防衛向けの高精度な切削加工を手がける。

概要

浜成工業株式会社は、神奈川県の北瀬市に本社と工場を置く、金属の精密部品を加工するメーカーです。1968年10月に設立され、従業員は約200人です。もとは電波を伝える金属の管である導波管を作る会社として始まりました。現在は、衛星に載せる金属部品、防衛装備品、航空機部品、導波管を主な製品としています。

沿革

1968年に北瀬市で、導波管の製造会社として創業しました。1977年には当時最新のマシニングセンターを導入し、導波管づくりで培った加工の技を、より広い金属部品の切削加工へ広げていきます。1988年に社名を現在の「浜成工業株式会社」へ改めました。

2010年代には、宇宙機に使われる部品の加工を受注し、打ち上げに成功した小惑星探査機の構造部品も手がけました。2016年9月には、航空・宇宙・防衛分野の品質マネジメントの国際規格であるISO9100の認証を取得しています。2020年5月には、東北地方の県に新しい工場が稼働を始め、生産の拠点を増やしました。

事業と特徴

事業の中心は、金属部品の高精度加工です。アルミ合金やステンレス、銅合金などの材料を、マシニングセンターや旋盤で削り出します。形が複雑で、寸法の許される誤差がきわめて小さい部品が多く、軽さと強さの両立が求められる宇宙・航空向けの仕事を得意とします。

導波管は、マイクロ波などの高周波の電波を損失少なく伝えるための金属の管です。内側の寸法や面の仕上がりが電波の伝わり方を左右するため、加工の精度と検査の厳しさが品質を決めます。創業以来の主力製品であり、会社の技術の土台になっています。

少量で種類の多い注文が中心で、図面を受けてから試作、加工、検査、納品までを社内で一貫して行います。一つひとつの部品に加工の記録を残し、あとから経過をたどれるようにする管理も、航空・宇宙分野の取引では欠かせない特徴です。

品質と設備

三次元測定機などの検査機器をそろえ、削り出した部品の寸法や形状を、一点ずつ数値で確かめています。ISO9100の認証にもとづき、材料の受け入れから出荷まで、工程ごとの確認と記録の手順が定められています。5軸制御のマシニングセンターなど、複雑な曲面を一度の段取りで削れる設備を順次入れ替え、加工の時間を短くしながら精度を保つ工夫を続けています。

拠点と人材

本社と工場は北瀬市にあり、設計、加工、検査の各部門が同じ敷地に集まっています。2020年に稼働した東北の工場は、本社工場の生産を補い、受注の増加に対応する役割を担います。従業員約200人のうち、多くは加工や検査の現場で働く技能者です。若手には先輩の技能者がつき、図面の読み方や機械の扱い、測定の方法を時間をかけて教える育成が行われています。

地域とのかかわり

北瀬市で半世紀を超えて操業してきた会社として、市内の製造業のひとつに数えられています。地元の高校や専門学校からの採用、工場見学の受け入れなどを通じて、ものづくりの仕事を地域の若い人に伝えてきました。宇宙や航空の仕事に関わる部品を、地方都市の町工場の技術で支えている点が、この会社の誇りとされています。

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