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檜原神社(ひのきじんじゃ)

別名: 檜原の神社、檜原さん、高峰城跡の登り口の神社

奈良県の山あいにある、山の上の城あと(高峰城跡)へ登る道の入り口に鎮まる小さな神社。登城の安全を願ってお参りしてから山道へ入る人が多い。

概要

檜原神社は、山の上の城あとへ登る道の入り口にある、小さな神社である。社殿は大きくないが、杉や檜の木立に囲まれた静かな境内には、登山靴の人や散歩の人が立ち寄る。城あとへ向かう人は、ここで手を合わせてから山道を歩きはじめるのが習わしになっている。

所在地とアクセス

所在地は奈良県の山あいで、城あと(高峰城跡)の麓にあたる。最寄りの駅から路線バスで山の麓の停留所まで行き、そこから歩いて境内に着く。駅から登り口までは、歩くと約50分かかる。参拝者用の駐車場はなく、城あとにも駐車できる場所はない。車で来る人は、麓の公共の駐車場に止めて歩くことになる。境内は無料で、参拝の時間も決まっていない。

歴史

神社の由緒は古く、城下の人々が山の守りとして祀ったのが始まりと伝わる。城あとの山には、南北朝時代(14世紀前半)に、地元の豪族が砦を築いたのが始まりとされる。戦国時代の終わりごろ、天正13年(1585年)に本格的な城へと整えられ、天守や石塁をもつ山城となった。江戸時代には、同じ家が代々城主を務めて明治までつづいた。そのあいだ、神社は城へ通じる道の入り口を守る社として、城下の人々の信仰を集めたという。城は明治の初めに役目を終え、建物は取り払われた。城あとは昭和28年に国の史跡に指定されている。

見どころと特徴

境内には、小ぶりの拝殿と本殿、手水舎、石の灯籠がある。参道わきには大きな檜がそびえ、神社の名の由来とも言われる。拝殿の脇には、城あとの案内板とパンフレットを置いた小さな箱があり、登る人に道のりや注意を知らせている。

登り口から城あとの中心までは、尾根すじの山道を歩いて約1時間かかる。道はずっと上り坂で、夏は汗だくになるため、飲みものやタオルを多めに持つとよい。山の標高は約580メートルで、麓からの高低差が大きいことから、山城のなかでも高い部類に数えられる。登りつめると、苔むした約10メートルの高い石垣が残っており、積み方の見事さで知られる。城のなかには、飛鳥時代のものと伝わる石の彫刻(猿石)もあり、築城のときに運ばれたと言われる。

行事や利用

秋の城まつりのころは、神社にも参拝の人が増える。そのほか、紅葉の季節には、石垣と楓の取りあわせを見に来る人が、登る前に参拝する。11月から12月の初めごろが見ごろである。城あとを訪れた記念に、城の名を記した御城印を求める人も多いが、受付は休みの日があるため、事前の確認がすすめられる。登山の安全を願う人、城あと歩きの仲間、ハイキングの団体が、季節を問わず立ち寄る。

周辺

城あと一帯は、入場に料金がかからず、石垣と曲輪の跡を自由に歩ける。山の麓には、古い町並みの残る町があり、観光の拠点になっている。途中には休憩のできる場所が少ないので、麓で飲みものを用意してから登りたい。下山後は、麓の町で食事をとったり、温かいお茶を飲んだりして、疲れをやすめる人が多い。