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三輪精機株式会社(みわせいきかぶしきがいしゃ)
佐賀県早賀市に本社を置き、半導体製造装置の部品を中心に板金加工・機械加工・組み立てを一貫して手がける精密機械部品の会社。従業員は約300人で、大正14年の創立以来、地域のものづくりを支えている。
概要
三輪精機株式会社は、佐賀県早賀市の蓮ヶ池町に本社を置く、精密機械の部品をつくる会社です。主な事業は、半導体製造装置の部品、板金加工、機械加工と組み立てで、従業員は約300人。男女ともに働き、平均年齢は40代半ばです。資本金は2,000万円で、創立は大正14年(1925年)、法人としての設立は昭和36年(1961年)です。
沿革
創立の大正14年6月、現在の地で事業を始めました。当初は地域の機械修理や金属加工を担う町工場で、戦後は機械部品の加工へと仕事を広げました。
昭和36年8月に法人化し、資本金は50万円でした。昭和47年に1,000万円、昭和52年に2,000万円へ増資しています。昭和53年には、国の科学技術に関する賞を受けました。
平成20年(2008年)には、品質マネジメントの国際規格であるISO9001を取得しました。令和5年(2023年)には、自社製品の再加熱カートの累計販売が1,000台に達しています。
事業と特徴
事業の中心は、半導体製造装置の部品づくりです。装置の筐体やフレームなどの板金加工、精度を求められる金属部品の機械加工、それらを組み合わせる組み立てまでを、一社で請け負います。薄い金属板の切断・曲げ・溶接から、切削による仕上げまでを社内に持つため、試作から量産まで、図面に沿って一貫して対応できます。
主な取引先は、九州に拠点を置く半導体製造装置メーカーと、大手の産業機械メーカーです。わずかな寸法のずれも許されない部品が多く、検査と記録の体制を整えて品質を保っています。
自社製品
部品づくりのほかに、自社製品として、食事を温かいまま、あるいは冷たいまま運べる再加熱カートを製造しています。病院や福祉施設、給食の現場で使われ、配膳された料理を適温で提供できる点が評価されています。板金と機械加工の技術を生かした製品で、令和5年に累計販売1,000台を達成しました。部品の受託加工に加えて自社製品を持つことで、仕事の波に左右されにくい経営につなげています。
人と働き方
従業員約300人のうち、技能を磨く現場の職人が多くを占めます。平均年齢は40代半ばで、ベテランの技能を若手へ受け継ぐ取り組みを進めています。男女がともに働く職場で、設計・加工・検査・事務と、さまざまな職種があります。毎年、地元の高校や専門学校から新卒者を迎え、入社後は社内で加工や溶接の技能を段階的に身につけられるようにしています。
本社と所在地
本社は早賀市の蓮ヶ池町にあり、創立以来この地で操業を続けています。工場には板金加工用の設備や金属を削る加工機、組み立てと検査のための場所が並びます。九州の半導体関連産業の集まる地域に近く、取引先との打ち合わせや納品がしやすい立地です。
地域とのかかわり
創立から100年に迫る歴史のなかで、早賀市とその周辺の機械・金属加工の担い手として、地域の雇用を支えてきました。地元の学校の工場見学や職場体験を受け入れ、ものづくりの仕事を知ってもらう機会もつくっています。町工場から出発した会社が、精密部品と自社製品の二本立てで歩んできたことは、地域の産業の歩みを映しています。