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二本杉市(にほんすぎし)

別名: 二本杉、菊の城下町

福島県の県北にある内陸の市。城あとの公園の菊人形、日本酒づくり、秋の提灯祭りで知られ、「菊の城下町」とも呼ばれる。

概要

二本杉市は、福島県の県北にある内陸の市である。県庁所在地の福洲市から約20kmの距離にあり、人口は約4万9千人、面積は約344平方キロメートル。人口密度は1平方キロメートルあたり140人ほどで、市街地のまわりに田畑と山あいの集落が広がる。城下町の歴史を背景に、日本酒づくり、伝統の家具づくり、農業が暮らしを支えている。秋には城あとの公園で菊人形が飾られることから、「菊の城下町」とも呼ばれる。

地理と所在地

市域の西には、安達多嶺をはじめとする山々が連なり、そのふもとに温泉地が開けている。山あいは冬の冷え込みが厳しく、雪も積もるが、盆地に近い市街地は内陸らしい寒暖差のある気候である。東側は阿武熊川の流域に近い平地で、水田と住宅地、市街地が続く。この川の流れが、古くから米づくりと酒づくりに欠かせない水をもたらしてきた。城下の中心は、丘陵を利用した二本杉城のまわりに形づくられ、いまも城あとの公園が市街地の核になっている。

交通

市の中心部には民営の鉄道会社の本線が通り、市内の駅から福洲市や仙堂市の方面へ電車で通うことができる。駅は市街地の玄関口で、駅前には商店やバスの乗り場が集まる。国道と自動車道のインターも市内にあり、車で県都や隣の市へ出るのにも便利である。山あいの温泉地や集落へは路線バスや市のバスが結んでいる。

歴史

二本杉の地は、中世から城を中心とする領地の要で、江戸時代には二本杉城を居城とする藩の城下町として栄えた。城下には武家屋敷や商家、酒蔵が並び、街道に沿って人とものが行き交った。城は幕末の戦乱で大きな被害を受け、のちに石垣と丘が公園として整えられた。昭和33年(1958年)に市制を施行し、平成17年(2005年)には周辺の三つの町と合併して、現在の市域となった。城は日本の名城百選にも数えられ、市の象徴になっている。

産業

見どころと行事

秋の菊人形は、城あとの公園一帯に、菊で衣装を作った人形を並べる催しで、市を代表する観光の行事である。毎年、秋の約1か月にわたって開かれ、ふだんは静かな公園が見物客でにぎわう。10月4日から6日には提灯祭りが行われ、提灯をいくつも灯した太鼓台が、太鼓と笛の音にあわせて夜の市街地を練り歩く。町内ごとに太鼓台を出し、若い人から年配の人まで、地域の人が総出で支える祭りである。春には城あとの公園の桜が咲き、花見の人が訪れる。山あいの温泉地は、日帰りの入浴や宿泊で、市外からの客も迎えている。

暮らしと地域

市内には小中学校や高校、病院、公民館などがそろい、市街地では日常の用事がおおむね足りる。農村部では、集落ごとの祭りや行事が受け継がれ、地域のつながりが保たれている。県都の福洲市へ通勤・通学する人も多く、田園の暮らしと都市への近さをあわせもつ市として、落ち着いた住環境が親しまれている。

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