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日辰建機株式会社(にっしんけんきかぶしきがいしゃ)

別名: 日辰建機、日辰建機土浜工場

油圧ショベルなどの建設機械を製造する会社で、1950年創業。茨城県の土浜市にある工場には約1,200人が勤務し、本社機能も一部ある。研究開発から生産までを担う中核の工場を持つ。

概要

日辰建機株式会社は、油圧ショベルをはじめとする建設機械を開発・製造する会社である。1950年の創業で、茨城県の土浜市にある工場には約1,200人が勤務しており、本社機能の一部もこの工場に置かれている。土浜市は霞が潟の西岸に広がる市で、工場は市内の台地に近い一帯にある。会社にとってこの工場は、研究・開発と生産の中心となる「親工場」の位置づけである。

沿革

創業した1950年代の前半は、戦後の復興と国土の開発が進み、土木工事の機械化が求められた時期だった。当初は小型の土工機械の組立と修理から始まり、のちに油圧式の掘削機械へと軸足を移した。油圧ショベルは、ワイヤーで動かす旧来のショベルに比べて操作が細かくでき、都市の工事から山あいの現場まで広く使われるようになった。会社はこの流れに合わせて製品の幅を広げ、小型から大型までの機種をそろえていった。土浜市の工場は、増える生産と開発の拠点として整えられ、敷地の拡張を重ねて現在の規模になった。

事業と製品

主力は油圧ショベルである。工場では、10トンから30トンクラスの中型機の生産を行うほか、40トン以上の大型機については上部旋回体(運転席や機関を載せた部分)の組立を受け持つ。ほかに、ホイールローダやダンプトラックなど、土を掘って運ぶ機械もそろえている。鉱山で使う超大型機は、別の拠点の部品とあわせて組み立てる体制をとる。

製品は国内の工事現場や、解体、林業、道路の維持などの分野に出荷されるほか、海外にも輸出されている。販売後の部品供給や整備、稼働状況を遠隔で確かめる仕組みの提供など、機械を納めたあとの支援も事業の柱の一つである。

工場の特徴

土浜市の工場には、設計、試験、溶接、塗装、組立、検査といった工程が一つの敷地に集まっている。溶接では、ブームやアームなど大きな鋼構造の部品をロボットと熟練者の手で仕上げる。組立のラインでは、機種ごとの注文に合わせて部品が流れ、完成した機械は敷地内の試験場で掘削や旋回の動作を確かめてから出荷される。働く約1,200人には、設計・開発の技術者、生産に携わる技能者、事務や調達を担う人が含まれ、本社機能の一部として経理や営業の事務を行う部署もある。

環境への取り組みとして、排出ガスの少ないエンジンの採用や、電気で動く小型ショベルの開発、省燃費の制御の研究を進めている。

地域とのかかわり

工場は土浜市の雇用を支える大きな事業所の一つで、市内や近隣の市から通う従業員が多い。取引先の部品メーカーも茨城県内の各地にあり、機械・金属加工の地場産業と結びついている。たとえば、精密部品の加工を行う企業には、同じ県内に工場を構えるところもある。

毎年、地域の人を招いて工場の見学や、油圧ショベルの運転体験ができる催しを開いている。昔に作られた機械を展示するコーナーもあり、子どもから年配の人まで、建設機械に親しむ機会になっている。災害のときには、道路の復旧や土砂の撤去のために機械の貸し出しや人員の派遣を行うことがある。

関連する分野

建設機械の業界は、工事の量や資源の価格に左右されやすく、会社は国内の公共工事の動向と海外の需要の両方を見ながら生産を調整している。近年は人手不足を背景に、工事の自動化や遠隔操作への期待が高まっており、同社もその技術の開発を進めている。

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