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潮見化成株式会社(しおみかせいかぶしきがいしゃ)
臨海部の工業地帯に主力工場を置く、従業員約400人の化学メーカー。機能性色素・機能性樹脂・基礎化学品の三分野で、創業から100年を超える歴史をもつ。
| 所在地 | 東京都中央区日本橋小網町17番8号 |
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概要
潮見化成株式会社は、臨海部の工業地帯に主力工場を置く化学メーカーです。従業員は約400人で、有機合成と高分子化学の技術を中心に、機能性色素、機能性樹脂、基礎化学品の三つの分野の製品を作っています。創業から100年を超える歴史をもち、地域の工業を長く支えてきた会社として知られます。取引先は、事務機器、電子部品、塗料、建材、繊維など幅広い業種にわたり、顧客の求める性能に合わせて原料の配合や分子の設計から手がける、受注型の開発を得意としています。
沿革
会社の起こりは1910年代、電気分解の方法で苛性ソーダを作る小さな工場でした。当初は個人経営の工場でしたが、翌年に株式会社へ改組し、1920年代に「潮見曹達」と名を改めました。1930年代の終わりに現在の「潮見化成」の名に変わり、戦後の1949年には複数の証券取引所に株式を上場しています。
1960年代には中央研究所を開設し、染料や樹脂の研究を進めました。1970年代の初めに臨海部へ新しい工場を開設して生産の中心を移し、創業の地の旧工場は閉鎖されました。1990年代には研究拠点を移して新しい研究所を開き、東京の工場も閉じるなど、事業の整理と集中を進めました。2000年代に入ると、東北にあった関連会社を吸収合併して工場を統合しています。2010年代には創業100周年を迎え、2020年代には本社を東京都内の別の区へ移しました。近年は海外の提携先との協力も広げています。
事業と製品
事業は大きく三つに分かれます。
- 機能性色素:コピー機やプリンターのトナーに使う電荷制御剤は、国内でも高い市場占有率をもちます。スマートフォンや筆記具の発色に使われる色素も手がけています。
- 機能性樹脂:ウレタン原料などの高分子製品を供給します。塗料や接着剤、合成皮革、床材などの原料として使われ、用途ごとに硬さや耐久性を調整した品種をそろえています。
- 基礎化学品:苛性ソーダの製造から出発した会社らしく、無機・有機の基礎的な薬品を安定して供給します。自社の他の製品の原料にもなり、事業全体の土台を支えています。
工場と研究開発
主力工場は臨海部にあり、原料を船で受け入れ、製品を港や道路から出荷できる立地を生かしています。工場では、反応、ろ過、乾燥、粉砕、検査までを一貫して行い、粒子の大きさや純度を細かく管理しています。研究所では、新しい色素や樹脂の開発に加え、製造工程の省エネルギー化や廃液の減量にも取り組んでいます。従業員のうち研究・技術職が一定の割合を占め、顧客と共同で試作を重ねる体制を整えています。
環境・安全への取り組み
化学工場として、排水や排ガスの管理、薬品の保管と輸送の安全確保を重視しています。定期的な防災訓練を行い、近隣の事業所や消防と連携した体制をとっています。工場の敷地内に緑地を設け、廃棄物の再資源化率を高める目標を掲げるなど、環境負荷を減らす活動を続けています。
地域とのかかわり
臨海部の工業地帯で長く操業してきた会社として、地元の雇用を支えてきました。工場見学の受け入れや、地域の清掃活動への参加、近隣の学校への出前授業などを通じて、化学の仕事を身近に伝えています。創業100周年には、地域への感謝を込めた行事も開かれました。同じ地域の化学会社とは、原料や用役の面で協力しながら、コンビナートの一員として操業を続けています。