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玉屋手芸店(たまやてしげいてん)

別名: 玉屋、玉屋手芸

盛丘市の神社のとなりにある、小さな手芸店。毛糸の染めロットごとの在庫に詳しい店主がいて、同じ色の買い足しの相談に乗ってくれる。

概要

玉屋手芸店は、岩手県の盛丘市にある、神社のとなりの小さな手芸店である。広い売り場をもつ大型店ではなく、毛糸を中心に、編み針、かぎ針、ボタン、刺しゅう糸などの手芸用品を、棚の数に収まるだけ丁寧にそろえている。毛糸の染めのロット(製造の釜ごとの色の違い)ごとの在庫を店主がよく把握していることで、編み物をする人に頼られている。

所在地とアクセス

店は盛丘市の中心部に近い、神社の参道ぞいの一角にある。盛丘駅からは歩いて10分ほどで、通勤や通学の途中に立ち寄る人も多い。専用の駐車場はなく、近くの商店街の駐車場を使う。営業時間は平日が昼前から夕方まで、土日と祝日は少し長めで、週のなかに定休日が二日ある。冬は雪が積もる土地なので、雪の日には店先を除雪して開けている。

品ぞろえと特徴

主力は毛糸である。羊毛を染めて紡いだ太めの糸から、細い綿の糸、並太のアクリルまで、素材と太さの違うものを順に棚へ並べている。岩手県は古くから羊毛の手織り(ホームスパン)が根づいた土地で、手紡ぎふうの風合いをもつ糸を求めてこの店を訪れる人もいる。マフラーやネックウォーマーを編むための毛糸は、一玉から量り売りに近い形で買える。

店の特徴は、ロットの管理にある。染めの毛糸は釜ごとに色がわずかに違い、同じ色名でもロットが変わると、並べて編んだときに編み地に段が出ることがある。店主は入荷の時期と番号を台帳に控えていて、客が前に買った分のラベルを見せれば、同じロットが残っているかを調べて教えてくれる。残りが一玉しかないときは、別ロットの糸を段ごとに交互に入れて編み、境目を目立たなくする方法も案内している。

沿革

店は昭和の中ごろに、呉服と小間物を扱う店の一角で始まったと伝わる。やがて編み物の流行にあわせて、毛糸と手芸用品が売り場の中心になった。平成のはじめには、ミシンの糸や布の取り扱いを減らし、毛糸と編み物の道具に絞った現在の形に落ち着いた。店舗を建て替えたことはなく、古い木の棚と引き出しの什器を、今も使い続けている。

地域とのかかわり

神社のとなりという場所がら、正月の初詣や秋の例祭のころには、参拝の人が帰りに立ち寄る。毎年、秋のはじめには、編み物の初心者に向けた小さな相談会を店先で開き、目数の数え方や、糸の残りの量の見積もり方を教えている。近所の公民館の手芸サークルとも交流があり、サークルの人が毛糸をまとめて注文することも多い。

利用のようす

客層は、冬支度の毛糸を求める主婦や、学校の授業で使う材料を買いに来る学生、贈り物を手編みしようとする人まで幅広い。レジの横には、小さな編み針やボタンが置かれ、ついでに手に取って選ぶ人が多い。毛糸の買い足しに来る人が多い店のため、前に買った糸のラベルを持参するよう、店内に貼り紙がしてある。大量に売ることよりも、必要な分を間違いなく買ってもらうことを大切にしている。

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