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柳瀬市(やなせし)
山口県の南東部にある、瀬戸内海に面した市。白壁の商家の町並みと、夏の金魚ちょうちん、柳瀬縞で知られる。
| 所在地 | 山口県柳瀬市南浜町1丁目11番7号 |
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概要
柳瀬市は、山口県の南東部にある、瀬戸内海に面した市です。市域は約140平方キロメートルで、室崎半島の東側の海沿いから付け根にかけて広がり、面積の半分以上を山地と丘陵が占めます。人口は約2万8千人で、昭和45年ごろの約4万3千人から、ゆるやかに減ってきました。
海沿いの平地に市街地と港があり、その背後に山すそと丘陵の農地が続きます。古くから瀬戸内の海運で栄えた商人のまちで、いまも白壁の古い町並みが残ります。
所在地とアクセス
鉄道は、民営の鉄道会社の本線が市内を通り、大畑、柳瀬港、柳瀬の3つの駅があります。市街地の中心は柳瀬駅の周辺で、駅から白壁の町並みまでは歩いて行けます。駅前にはバスの発着所があり、半島の先や周辺の町へ向かう路線が出ています。
市内には高速道路が通っていません。最寄りの高速道路のインターは、隣の町にあります。国道が海沿いを走り、半島や沖の島々へ向かう道も、この市の近くから分かれます。柳瀬港からは、沖の島へ渡る船が出ており、島の人の通院や買い物の足にもなっています。
歴史
中世から、瀬戸内海を行き来する船の寄港地として開け、海運と商いで財をなした商家が町をつくりました。江戸時代には、木綿を織る家内工業がさかんで、縞模様の布「柳瀬縞」が特産品になりました。藩の保護も受け、港からは布や塩、醤油などが各地へ積み出されました。
明治以降は、鉄道の開通とともに駅を中心に商店が増え、港町から交通の町へと姿を変えていきました。昭和29年(1954年)3月31日、周辺の5つの自治体が合併して、最初の柳瀬市が発足しました。平成17年(2005年)2月21日には、東隣の大畑町と合併して、現在の市域になりました。
町並みと見どころ
市街地の古い通りには、白い漆喰の壁と瓦屋根の商家が軒を連ね、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。通りの長さは数百メートルほどで、江戸時代から明治にかけて建てられた土蔵造りの家が多く、「うだつ」と呼ばれる防火壁や、格子窓の古い家並みが歩いて楽しめます。商家のなかには、当時の暮らしぶりを見学できる家があり、柳瀬縞の機織りの道具や、古い帳場が公開されています。
夏には、赤い金魚の形をした提灯「金魚ちょうちん」が通りや軒先にずらりと吊るされます。もとは、青森のねぶたをまねて作った提灯が始まりといわれ、いまでは市を代表する飾りとして、土産物や街灯の意匠にも使われています。
行事と産業
毎年8月中旬には、金魚ちょうちんを掲げた祭りが開かれ、夜の商家の通りを、提灯を手にした人が練り歩きます。会場には屋台が並び、市外からの見物客でにぎわいます。
産業は、港を生かした商いと、海産物の加工、丘陵のみかんなどの果樹と野菜づくりが中心です。古くからの醸造の技も受け継がれ、甘露たまり醤油と呼ばれるこくのある醤油が、いまも作られています。そのほか、市内には造り酒屋や菓子屋など、江戸時代から続く老舗が点在しています。
暮らしと周辺
住宅地は、駅の周りと海沿いの平地に集まっています。たとえば、住宅地には、胃カメラなどの検査にも対応する町の診療所としてみなと台内科クリニックがあり、風邪や生活習慣病の診察を受ける人が通っています。
周辺には、沖合に浮かぶ島々や、橋で結ばれた島があり、海水浴や釣りに訪れる人もいます。市内の小高い山には展望の開けた場所があり、瀬戸内の海と島影を一望できます。穏やかな気候で雨が少なく、冬も雪はまれです。海と山と古い町並みが近くにそろっていることが、柳瀬市の暮らしやすさと観光の魅力になっています。