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千草園(ちぐさえん)
1953年4月に創業した八芽市の茶舗で、煎茶や玉露などの茶葉と茶道具の小売、贈答、通販を手がける。白壁の家並みが残る旧市街の本町通りに店を構え、地元の茶の産地の味を伝えている。
概要
千草園は、福岡県の八芽市にある茶舗である。1953年4月の創業以来、煎茶、玉露、抹茶といった日本茶の葉を中心に、茶道具や茶の雑貨、茶にあわせる菓子を扱ってきた。店頭での小売のほか、季節のあいさつや内祝いなどの贈答用の詰め合わせ、インターネットや電話注文による通信販売も行っている。八芽市は八芽市の項にあるとおり白壁の家並みが残る旧市街をもつ市で、千草園はその町並みのなかで、地元の茶畑で育った茶を売る店として知られている。
沿革
千草園は昭和28年(1953年)4月、旧市街の本町通りに小さな店を開いたのが始まりである。当初は、近郊の農家から仕入れた茶葉を量り売りする店で、地元の家庭に日々の煎茶を届けるのが主な商いだった。
昭和30年代に入ると、茶の産地として八芽茶の名が広まるのにあわせ、贈答用の缶入りや袋入りの詰め合わせを始めた。のちに玉露や抹茶の扱いを増やし、茶筅や茶碗、急須などの茶道具も店に並べるようになった。平成に入ってからは、遠方の客の求めに応えて通信販売を始め、現在は店頭と並ぶ柱になっている。
事業と特徴
商品の中心は、八芽茶の煎茶である。香りの高い煎茶に加え、日よけをかけて育てた茶葉でつくる玉露、茶の湯に使う抹茶をそろえる。玉露と煎茶を飲み比べられる小分けのセットや、ほうじ茶、玄米茶などの日常向けの茶も用意している。
茶道具では、急須、湯冷まし、茶碗、茶筒、茶筅、茶杓などを扱い、贈り物に向く桐箱入りの品もある。茶にあわせる菓子や茶の雑貨も置いている。店では、茶の淹れ方を尋ねる客に、湯の温度や茶葉の量、蒸らしの時間を口頭で伝えており、初めて玉露を飲む人にも勧めている。
贈答は、慶事・弔事の別を問わず、のし紙や包装を選んで承る。通信販売では、注文を受けてから茶葉を詰めて発送する。
店舗と所在地
店は八芽市の旧市街、白壁の町並みが続く本町通り沿いにある。昔ながらの木造の店構えで、店内の棚には茶の袋や缶、茶道具が並び、奥には茶にまつわる品を見せる一角がある。
営業時間は朝9時から夕方6時までで、定休日は月に数回の日曜日である。店の前には小さな駐車場があり、車で訪れる客も多い。鉄道駅からはバスに乗り、最寄りの停留所から歩いて数分で着く。
地域とのかかわり
千草園は、八芽市の茶づくりと町並みの両方に結びついた店である。仕入れ先は地元の茶農家や製茶工場で、毎年の新茶の季節には、初摘みの茶を求めて地元の人や観光客が店を訪れる。春から初夏にかけては新茶の予約や贈答の注文が増え、店は一年でもっとも忙しくなる。
旧市街を歩く観光客が、休憩がてら立ち寄って試飲を楽しむことも多い。茶の淹れ方を教える小さな催しを開くこともあり、日本茶になじみの薄い若い世代に、急須で茶を淹れる楽しみを伝える場にもなっている。茶の産地のまちの店として、味と町並みを守る役目を担っている。