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筑南精工株式会社(ちくなんせいこうかぶしきがいしゃ)

別名: 筑南精工、筑南精工(株)

八芽市の工業団地にある、従業員約250人の機械部品メーカー。ボールねじや直動案内の部品など、機械の動きを正確に伝える精密部品を、加工から検査まで一つの敷地で作っている。

概要

筑南精工株式会社は、福岡県八芽市の工業団地に本社と工場を置く機械部品メーカーである。従業員は約250人で、ボールねじや直動案内の部品など、機械の動きを正確に伝える精密な機械要素部品を主力にしている。製品は工作機械、医療機器、半導体製造装置などに組み込まれ、完成品の表に名前が出ることは少ないが、機械の精度を支える部品として取引先から信頼を得ている。

沿革

会社は1990年代半ばに、大手の機械要素部品メーカーの九州における生産拠点として設立された。設立の翌年に操業を開始し、当初は少人数の組み立てと加工のラインから出発した。その後、取引先の増加にあわせて工場棟と設備を段階的に広げ、現在の約250人の体制になった。資本金は数億円規模で、出資は親会社のグループがほぼ全額を担っている。

事業と製品

中心となる製品は、回転運動を直線運動に変えるボールねじと、直線方向の移動を滑らかに支える部品である。これらは0.001mm単位の精度が求められるため、工場では鋼材の切削、熱処理、研削、組み立て、検査までを一つの敷地の中で行っている。

この分野での国内外の需要は、半導体や医療機器の市場の動きに左右される。そのため、筑南精工は特定の業界に偏らないよう、複数の用途に向けた製品を並行して作っている。

工場と技術の役割

八芽市の工場は、親会社のグループのなかで、九州の生産と技術を担う拠点として位置づけられている。量産品の製造だけでなく、取引先ごとの仕様に合わせた特注品の試作や、加工方法の改善にも取り組む。測定室では温度を一定に保ち、完成した部品を一本ずつ測って記録を残すことで、不具合があった際に原因をさかのぼれるようにしている。設備には自動搬送の仕組みを取り入れ、夜間も無人に近い形で加工を続けられるラインがある。

人材と働く環境

従業員の多くは、機械加工、組み立て、検査、生産技術の職種で働く。地元の工業高校や高専の卒業者を毎年採用し、入社後は研削や測定の技能を先輩社員のもとで数年かけて身につける。社内には技能の資格取得を支援する制度があり、熟練の技能者が若手に教える場も設けられている。また、工場の見学や実習の受け入れを通じて、地域の学校との交流も続けている。

所在地と地域とのかかわり

本社と工場は、八芽市の工業団地の中にある。八芽市は白壁の家並みが残る旧市街をもつ一方で、郊外には機械や食品などの工場が集まっており、筑南精工は市内のものづくりを代表する事業所の一つである。従業員の多くは市内や周辺の市町から通い、地域の雇用を支えている。工業団地の仲間の企業とともに、周辺の清掃活動や防災訓練にも参加している。

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