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中華そば 麦ふく(ちゅうかそば むぎふく)
2017年4月10日に八緒中央商店街の空き店舗で開店した、醤油や塩の中華そばを出すカウンター8席の店。八緒市の商店街で、一杯の味を丁寧に整えることを大切にしている。
概要
中華そば 麦ふくは、大阪府の八緒市にある八緒中央商店街の一角で営業する、小さな中華そば専門店である。店内はカウンター8席だけで、醤油の中華そばと塩の中華そばを二本の柱にしている。派手に品数をそろえず、一杯の味を丁寧に整えることを大切にする店で、昼どきには近所の勤め人や買い物帰りの人が一人で立ち寄る姿が多い。町工場の多い土地柄もあり、仕事の合間に手早く、しかし雑にならない食事をとりたい人に選ばれている。
沿革
2017年4月10日、八緒中央商店街の空き店舗を借りて開店した。もとは別の商いが入っていた間口の狭い店舗で、厨房と客席を小さくまとめた造りをそのまま生かしている。商店街ではシャッターを下ろした店が増えていた時期で、新しい飲食店の開店は通りの人の流れを少し変えたといわれる。開店当初は醤油の一品を中心に出し、常連の声を受けて塩の中華そばを加え、現在の二本柱の形に落ち着いた。開店以来、大きな改装や拡張は行わず、カウンター8席という規模を保っている。店主は一人で仕込みから提供までを受け持ち、手の届く範囲で営むことを方針としてきた。
味とメニュー
看板は醤油と塩の中華そばである。醤油は、鶏や魚介のだしにしっかりした醤油だれを合わせた、すっきりして後味の軽い一杯。たれは数種類の醤油をあわせて角をとり、だしの旨みを支える役にとどめている。塩は、素材のだしの香りがわかりやすい澄んだ味わいで、醤油と食べ比べに訪れる人もいる。麺は細めのストレートで、スープによくなじみ、ゆで加減を注文ごとに見ながら仕上げる。具はチャーシュー、メンマ、ねぎ、海苔などの昔ながらの組み合わせが中心で、味つけ卵やチャーシューの増量といったトッピングを少し添える程度にとどめている。ごはんものは小さなものを一品だけ用意し、麺との組み合わせで軽く満腹になれるようにしている。
店舗と所在地
店は八緒市の中心に近い八緒中央商店街の中ほどにあり、通りから入口が見える。入口に券売機を置き、食券を渡して席に着く形をとる。席は一列のカウンターのみで、客と厨房の距離が近く、できあがる様子を目の前で見ながら待てる。混み合う昼どきには店の前に数人が並ぶこともあるが、一人客が多いため回転は比較的早い。小さな店のため、団体での利用や大きな荷物を置く場所には向かない。営業は昼を中心に、夜も短い時間だけ開けており、麺やスープがなくなり次第閉める日もある。最寄りの鉄道駅から商店街を歩いて来られ、買い物のついでに寄りやすい位置にある。
仕込みとこだわり
スープは毎朝の仕込みで、鶏がらや野菜、煮干しなどの魚介を時間をかけて炊き出し、丁寧にアクをとって澄ませる。醤油と塩では、同じ土台のだしを使いつつ、香りの出し方や油の量を変えて、それぞれの輪郭がはっきりするよう整えている。チャーシューは店で煮込み、薄めに切って提供する。小さな店だからこそ、一日に仕込む量を決め、その日の味を安定して出すことに力を注ぐ。化学調味料に頼りすぎず、素材の味を生かす姿勢が、飽きのこない味として評価されている。
地域とのかかわり
八緒市はものづくりの町工場が多い市で、商店街にも仕事帰りに立ち寄る人の姿が絶えない。麦ふくは、空き店舗が目立ちはじめた通りに新しい明かりをともした店として、周囲の商店からも歓迎された。常連の勤め人に加え、散歩の途中の年配の人や、昼休みに訪れる近隣の会社員など客層は幅広い。静かに一杯を味わえる雰囲気が、商店街の落ち着いた空気とよく合っている。大規模な宣伝は行わず、口コミと通りがかりの客に支えられて続いており、商店街の日常に溶け込んだ小さな食事処として親しまれている。