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駅前のそば処 つた屋(えきまえのそばどころ つたや)

別名: つた屋、駅の立ち食いそば、駅のつた屋、改札内のつた屋

蔦原市のターミナル駅の改札内にある、立ち食いのそば屋。券売機で食券を買い、立ったまま数分で食べ終えられる、かけそばやきつねそば、かき揚げそばの店で、電車の待ち時間に寄る人に長く親しまれている。

概要

駅前のそば処 つた屋は、蔦原市の主要な駅の改札内にある、立ち食いのそば屋である。うどんも出すが、看板はそばで、かけ、きつね、たぬき、かき揚げなどの定番を、手早く出す。店は駅のコンコースに面し、カウンターの前に立って食べる形で、座席はない。改札の外へ出ずに入れるため、乗り換えの合間や、発車までの数分に寄る人が多い。

場所とアクセス

店があるのは、複数の路線が乗り入れる乗換駅の構内である。この駅は4つの路線が行き交い、ホームからコンコースへ降りてすぐの位置に店が見える。改札内なので、利用には乗車券か入場券が要る。駅のトイレや乗り換え通路にも近く、階段を上り下りする人の流れのすぐそばにある。駅の外には商店街と大きな書店があるが、この店は外の通りから直接は入れない。

沿革と運営

店は、駅を運営する蔦原市の私鉄系の会社グループ(東阪急行電鉄)のもとで、駅構内の飲食店を担う会社が営んでいる。同じグループは、大阪方面のターミナル駅や京都の駅など、沿線の駅に麺類の店をいくつか構えており、つた屋もその一つにあたる。店の設えは、昭和の駅そばの雰囲気をいまに残す。長く営業を続けていて、通勤・通学の人には、日々の習慣のように寄る場所になっている。

メニューと味

券売機で食券を買い、カウンターに出して注文する。かけそばは、いまは四百円台で、外食の日本そばが七百円ほどになった時代にあって、手の届く値段を保っている。人気はきつねで、厚みがあって大ぶりのあげを使い、甘辛く炊いた味が、だしによくなじむ。同じ系列の店では、きつねうどん・きつねそばが一杯450円ほどで出されており、立ち食いとしてはやや高めだが、あげの大きさで納得できる、と言われる。かき揚げは注文を受けて盛りつけ、かけそばにのせると、衣がだしを吸って柔らかくなる。だしはかつおと昆布をきかせた関西風で、色は薄く、澄んでいる。

店の様子

壁には、手書き風の太い筆文字でメニューの札が並ぶ。同じ書き手の字に見えるものの中に、「天」の字だけが少し右へ傾いている札があるなど、書き手が何人かいたと思わせる細かなくせがあり、通う人の話の種になることもある。カウンターは細長く、七味や刻みねぎ、水の容器が一定の間隔で置かれている。注文から提供までは1〜2分ほどで、食べ終えるまで7分ほどあれば足りるため、「発車までの数分に収まる食事」として使われる。朝は始発に近い時間から客が入り、昼前から昼どきは勤め人や買い物帰りの人で混み合い、夕方も帰宅の人が立ち寄る。

地域とのかかわり

駅の構内にあるため、ほとんどの客は、市内のベッドタウンから都心へ通う人と、乗り換えで駅に降りた旅の人である。電車の本数が多い時間帯でも回転が速く、客は入れ替わりながら、短い時間を静かに過ごす。蔦原市の暮らしの中で、つた屋は、特別な外食というより、駅の一部として、日常の通過点に溶け込んだ店である。駅前の商店街や書店と並んで、この駅のにぎわいを形づくっている。

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