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吹原市(ふきはらし)
大阪府の北部にある人口約40万人の中核市。北に丘陵のニュータウン、南に川沿いの平地が広がり、住宅地と工場、大学が混ざり合う。1940年に市制を施行した。
概要
吹原市は、大阪府の北部にある中核市です。人口は約39万6千人(2026年9月の推計)、面積は約36平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり1万人を超えます。北は丘陵地、南は川沿いの平地という二つの地形をもち、丘陵には大規模なニュータウンが、平地には古くからの住宅地と工場、企業の本社が並んでいます。住宅地と工場が混ざったまち、というのがこの市のいちばんわかりやすい姿です。
地理
市域は東西に約6.4キロメートル、南北に約9.6キロメートルの細長い形です。北部は千峰丘陵に続く台地で、標高は最も高い所で110メートルあまりあります。南部は淀瀬川、安井川、神前川の三つの川に沿った低地で、標高は1〜2メートルほどです。丘陵では竹林があり、タケノコが採れます。低地は昔から水に恵まれ、水田や水路が多い土地でした。
歴史
古くから街道と川の水運が通る土地で、周辺の農村が集まって発展しました。1940年4月1日に市制を施行し、当時の人口は約6万3千人、面積は約20平方キロメートルでした。その後、周辺の町村と合併しながら市域を広げました。
戦後は、大阪の都心に通う人の住宅需要が急に高まりました。1956年に千里山一帯で団地の建設が始まり、1962年には千峰ニュータウンへの入居が始まりました。1970年には、市の北部の丘陵で万国博覧会が開かれ、会期の半年間に大勢の人が訪れました。会場の跡地は、のちに公園や文化施設として生まれ変わっています。1984年には、市内にあった大きな操車場が廃止され、跡地は再開発されました。
産業
産業別の就業人口は、第3次産業が約76%、第2次産業が約22%、第1次産業は0.1%ほどです。南部の川沿いには、古くからの工場が今も残っています。1891年に創業したビール会社の工場もその一つで、市の産業の象徴として知られます。また、江阪駅の周辺には、食品、清掃用品、ゲームソフトなどの会社の本社や事務所が集まり、「本社の多いまち」の性格をもっています。2001年の調査では、事業所が約1万2千、従業員が約14万人でした。
特産には、「吹原クワイ」があります。江戸時代から作られてきた野菜で、皇室にも献上されたと伝わります。
交通
鉄道は、民営の鉄道会社の京斗線、私鉄の千峰線、地下鉄の南北線、モノレールが通っています。市内で最も乗り降りが多いのは江阪駅で、地下鉄で大阪の中心部へ短時間で出られます。道路は、自動車道が市域を横切り、複数の高速道路が交わる交通の要地になっています。
教育と学び
市内には複数の大学のキャンパスがあり、大学の在校生は約4万8千人にのぼります。この数は、小中高校の在校生の合計よりも多く、市の特徴の一つです。大学の学生や研究者が暮らすことで、住宅地には学生向けの店や古本屋、喫茶店も増えました。
暮らしと地域
市内の住宅地には、公園、商店街、神社などが点在しています。たとえば、住宅地の近くには あけぼの商店街 のような屋根つきの古い商店街があり、日々の買い物の場になっています。工場の煙突を遠くに見ながら、丘陵の緑と川沿いの散歩道を楽しめることも、このまちの魅力です。