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東峯エレクトロニクス株式会社(ひがしみねえれくとろにくすかぶしきがいしゃ)
山形県の東嶺市に本社と工場を置く、1966年創業の電子部品メーカー。コネクタを主力にセンサーなども手がけ、設計から金型、成形、組立、検査までを一貫して行う。
概要
東峯エレクトロニクス株式会社は、山形県の東嶺市に本社と工場を置く電子部品のメーカーである。1966年の創業で、スマートフォンやウェアラブル機器、自動車などに使われるコネクタを主力に、センサーなどの電子部品も手がける。従業員は400人あまりで、県内の製造業の中では大きな雇用の担い手の一つになっている。市内には空港があり、部品や試作品を空路で運びやすいことも、立地の強みとされる。
沿革
会社の始まりは1966年で、最初は山梨県内の小さな町の工場として、電子部品の部材を加工するところから出発した。その後、人手の確保と将来の拡張をにらみ、1970年代の前半に山形県へ工場を移して生産の中心を据えた。東嶺市の台地の上に敷地を得たことが、のちの規模拡大の土台になった。
1970年代の半ばには、航空・電子分野の大手メーカーが筆頭株主となり、その企業グループの一員として技術と販路を広げた。1980年代の終わりには社名を現在のものに改め、1990年代の終わりに増資して資本金を4億円とした。近年も設備投資は続き、2020年代前半には第二工場に新しい棟を増築している。売上高は年間でおよそ250億円の規模である。
事業と製品
中心となる製品はコネクタで、基板どうしや機器の内部をつなぐ極小の接続部品から、車載用まで幅広い。センサーは、位置や温度などを検知する小型の部品を、機器メーカーの仕様に合わせて供給している。
特徴は、金属板を打ち抜き曲げるプレス加工、樹脂を型に流し込む成形加工、部品を組み合わせる組立までを、一つの工場の流れの中で行う一貫生産体制である。端子の寸法は髪の毛ほどの精度が求められるため、金型の設計や保守も社内の技術者が担い、検査工程には画像による自動検査の装置を取り入れている。顧客の機器開発の初期から相談を受け、試作を短い日数で仕上げることも強みにしている。
工場と所在地
本社は東嶺市の台地の上にあり、本社工場と第二工場の二つの拠点で生産している。第二工場は増築を重ねて、成形機と自動組立ラインを増やしてきた。工場の敷地には、製品の信頼性を調べる試験室があり、温度変化や繰り返しの抜き差し、振動に対する耐久性を確かめたうえで出荷している。東嶺市は東嶺市として知られる果樹の産地で、周囲にはさくらんぼの畑が広がり、畑と工場が隣り合う景色が見られる。
品質と環境への取り組み
自動車向けの部品では、不具合を出さないことが何より求められるため、工程ごとに記録を残し、問題が起きたときに原因をさかのぼれる仕組みを整えている。品質管理と環境管理の国際規格の認証も受けており、金属くずや樹脂の端材は分別して再資源化している。工場では省エネルギー型の空調や照明への切り替えを進め、使う電力を少しずつ減らしている。
人材と地域とのかかわり
従業員の多くは東嶺市とその周辺の出身で、地元の高校や工業系の学校から毎年新しい人を迎えている。入社後は、金型や検査の技能を段階的に学ぶ社内の研修があり、資格取得を支える制度も用意されている。地域の清掃活動や祭りの手伝い、小学生の工場見学の受け入れなどにも取り組み、ものづくりの面白さを伝える場になっている。果樹の収穫期には従業員の多くが地元の農家とも関わりがあり、工場と農業が同じまちの暮らしを支えている。
今後の展望
電気自動車や小型の携帯機器が広がるなかで、コネクタやセンサーにはさらに小さく、強く、熱に耐える性質が求められている。同社は、新しい材料の評価や自動化の設備に投資し、設計から量産までの期間を縮めることを目標にしている。