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ひより軒(ひよりけん)
稲塚市内のマンション近くにある、朝7時から開く小さなとんこつラーメン店。甘みのあるまろやかなスープと細麺、辛味噌のとんこつが人気。
概要
ひより軒は、稲塚市内のマンションが並ぶ住宅地の近くにある、小さなとんこつラーメンの店である。看板は、豚の旨みとやわらかな甘みを感じるとんこつスープに細麺を合わせた一杯で、近所の住人や仕事帰りの人、朝のうちに腹ごしらえをしたい人に親しまれている。派手な宣伝はせず、味と手頃さで客をつないできた店として知られる。店内は明るく、常連はもちろん、初めての客でも入りやすい雰囲気がある。
場所とアクセス
店は稲塚市の住宅街にあり、マンションの建ち並ぶ一角から歩いて行ける距離にある。稲塚市は、宿場町と炭鉱の歴史を受け継ぎ、住宅地や総合病院、看護専門学校、大学の学部がそろう医療と学びのまちで、ひより軒もそうした暮らしの動線の中にある。徒歩や自転車で来る客が多く、車で来る人のために店の近くに数台分の駐車場が用意されている。席は主にカウンターで、ひとりでふらりと入りやすい広さである。休みは日曜と、ほかに不定休の日がある。
営業時間の特徴
この店の大きな特徴は、朝7時から開くことである。営業は午後3時ごろまで(ラストオーダーは14時45分ごろ)で、夜の営業は行わない。そのため、夜勤明けの人や早出の勤め人、病院へ向かう前の人が朝のうちに立ち寄る姿も見られる。朝からとんこつを食べる習慣は、この地方の仕事の時間帯に合った使われ方といえる。昼どきには近くの勤め人や買い物帰りの人で席が埋まり、カウンターの後ろに数人が並ぶこともある。一方、午前の早い時間は比較的空いており、ゆっくり食べたい人にはこの時間帯が好まれる。
味と特徴
スープは、豚骨のコクに独特の甘みが加わった、まろやかな味わいである。くせが強すぎないため、とんこつに慣れていない人でも食べやすく、朝の胃にも重すぎないと感じる客が多い。細麺との相性がよく、麺の固さを選べる。チャーシューは脂の甘みを楽しめるバラ肉の薄切りで、1杯に6枚ほどのる。卓上には辛子高菜と辛子キクラゲが置かれ、無料で好きなだけ加えられるため、途中で辛みを足して味を変える人が多い。
メニュー
とんこつラーメンのほか、辛味噌をのせたとんこつ、替え玉、ごはんものなどが並ぶ。辛味噌のとんこつは、ほどよい辛さが甘みのあるスープを引き締め、冬場に体を温めたい客に人気がある。替え玉は細麺ならではの注文で、ふつうのラーメンを食べ終えたあとに追加する人が多く、麺の固さを変えて頼む客もいる。ラーメンの価格は、一杯が数百円台から千円前後に収まる手頃さで、学生や年配の客にも通いやすい。
店の雰囲気
店内は長いカウンターを中心とした造りで、厨房の様子が見える。注文を受けてから麺をゆでる手際のよさと、湯気の立つ丼がすぐに出てくる早さが、忙しい朝や昼に向いている。会話を楽しむ店というより、黙々と食べて静かに帰る客が多く、夫婦や家族連れが並んで丼に向かう姿もよく見られる。自動販売機が近くにあるため、食後に温かい缶飲料を買って歩いて帰る人もいる。
地域とのかかわり
ひより軒は、マンションの住人や通勤の人、病院や学校に通う人など、稲塚市の暮らしの中にいる幅広い客に支えられている。派手な看板や大きな広告を出さず、同じ味を毎日朝から出し続けることで、まちの身近な食堂として根づいてきた。休日の夜にちょっと外食をしたいというとき、歩いて行ける一軒として思い出される店でもあり、稲塚市の日々の食を支える存在になっている。