生活環境データベース » company
北洋精密工業株式会社(ほくようせいみつこうぎょう)
金属と樹脂の精密部品をつくる、1963年創業の会社。郡岡市の工業団地に工場を置き、金型の設計から射出成形、切削加工までを一貫して手がける。
概要
北洋精密工業株式会社は、金属と樹脂の精密部品をつくるメーカーである。1963年(昭和38年)に創業し、工場は郡岡市の工業団地の中にある。従業員は約170人で、小さな部品を高い精度で、試作から量産まで引き受けることを強みとする。
製品は、薄肉の成形品、歯車、極薄の加工品、Oリングやパッキンなどの機能部品、エンジニアリングプラスチックの部品など、手のひらに載るほどの小さなものが中心である。
沿革
創業は1963年で、はじめは金属部品のプレス加工を請け負う小さな工場だった。その後、金型を自社で設計・製作できる体制を整えた。
昭和の後半から平成にかけては、樹脂の射出成形へ事業を広げた。さらに、フッ素樹脂や高性能樹脂を削り出す切削加工にも進出した。取引は、自動車や産業機械の部品から、半導体や医療機器の分野へと広がっていった。創業から60年を超えた現在は、工業団地内の第2工場を窓口に、新しい設備を加えながら操業を続けている。
事業と特徴
事業の柱は、金型の設計・製作、プレス加工、射出成形、切削加工の4つである。これらを社内で一貫して行うため、図面の相談から金型づくり、成形、仕上げまでを同じ工場の中で進められる。品質がそろいやすく、納期の調整もしやすい。
- 切削加工: フッ素樹脂のPTFEや、PEEK、POMなどのエンジニアリングプラスチックを、小型のNC旋盤で削り出す。やわらかい材料、複雑な形、薄い肉の部品を得意とする。
- 射出成形: 金型を自社でつくり、インサート成形や薄肉成形に対応する。
- プレス加工: スリットカット品や極薄の金属部品など、細かな加工を行う。
小型のNC旋盤は100台を超え、NCフライス盤や、5軸のマシニングセンタ、3Dプリンタも備える。切込み、搬送、整列、包装などの工程にはロボットを取り入れて自動化を進めており、年間の生産数は1億個を超える。1日に40万個を超える大量生産にも対応できる。
取引分野
納めた先は、自動車、建設機械、産業機械、半導体、医療機器、食品機械、光学機器、航空宇宙、大学や研究機関など幅広い。とくに半導体関連では、薬液や流体に触れる部品に、フッ素樹脂の加工が使われている。
所在地
本社と主力の工場は、郡岡市の工業団地の中にある。団地は幹線道路に近く、材料の搬入や製品の出荷がしやすい。工場は、加工、検査、梱包の各ラインが、同じ敷地の中にまとまっている。
地域とのかかわり
地元の高校や工業系の学校から、新しい働き手を迎えている。現場では、若手が旋盤やプログラミングの技術を身につけられるよう、経験者が教える体制をとっている。
郡岡市とその周辺の、農業・福祉・商工の連携を進める企業ガイドにも掲載されており、地域の事業者と協力する取り組みにも加わっている。近隣の工場とは、材料や設備の面でも互いに助け合っている。