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ホストクラブ「アンバー」(ほすとくらぶあんばー)

別名: アンバー、難浦のホストクラブ アンバー

難浦の歓楽街の雑居ビルの5階にあったホストクラブで、在籍は約35人、営業は午後8時から翌午前1時ごろまで。初回料金と指名制を軸に、女性客へ酒と会話を提供した。

概要

ホストクラブ「アンバー」は、難浦の歓楽街の雑居ビルの5階にあったホストクラブである。在籍するホストは約35人で、営業時間は午後8時から翌午前1時ごろまで。大阪府内の繁華街にある同種の店と同じく、女性客が席につき、ホストが接客して酒と会話を楽しむ「指名制」の店だった。店名の「アンバー」は琥珀色を指し、店内の照明やグラスの色合いもその名にそろえていたと伝わる。

所在地とアクセス

店は、難浦の駅から歩いて数分の歓楽街にある雑居ビルの5階に入っていた。1階から上の階まで、飲食店、バー、スナック、ほかの接客業の店がひとつのビルに重なって入る建て方で、通りに面した入口の看板に各階の店名が並んでいた。客は狭いエレベーターで5階へ上がり、受付で席の案内を受けた。夜は通りが人であふれ、客引きや呼び込みも多い一帯である。同じ通りの裏手には、カウンターだけの小さなバーバー・黒猫橋のような店もあり、仕事帰りや飲み帰りの人が夜ごとに行き交った。終電の前後には駅へ急ぐ人と、これから店に入る人とが通りですれ違った。

営業の仕組み

営業は夜八時に始まり、翌午前一時ごろに終わる。初めて来る客には、一定時間の飲み放題をつけた「初回」の料金が用意され、数千円ほどで複数のホストと順に話せた。この場で気に入ったホストを選ぶと、次回から「指名」となる。指名した客は、そのホストの席に優先してつき、ボトルを入れたり、シャンパンを注文したりして、店の売り上げに加わる。席にはホストが入れ代わり立ち代わりに着く「場内指名」の仕組みもあり、一晩で何人かと話すことができた。会計は時間制のセット料金に、指名料、飲み物代、サービス料を加えて計算された。会計は席で明細を確認してから、現金かカードで済ませる決まりだった。

ホストと店の運営

在籍の約35人は、年齢も経歴もさまざまだった。店には店長、幹部、主任、一般のホスト、見習いという序列があり、売り上げと指名の数によって席順や待遇が決まった。開店前の午後六時ごろには全員が集まって掃除と準備を行い、その日の予約客やボトルの確認、接客の心得の申し合わせをした。見習いは、グラスの片付けや氷の補充、客の送り出しなどの裏方の仕事を覚えながら、先輩の接客を見て学んだ。店の端には、閉店後に売り上げを集計して翌日の予定を決める事務スペースもあった。

店内の様子

入口を抜けると、琥珀色の照明に照らされた待合の席があり、奥にソファ席が並んでいた。中央には、シャンパンを入れた席を祝うためのコールを行う広い場所が設けられ、夜が深まるほど賑やかになった。壁には鏡と琥珀色の硝子の飾りが並び、グラスや灯りの色がそろうようにつくられていた。個室風の席も数席あり、静かに話したい客はそちらを選ぶことが多かった。

歓楽街のなかで

難浦の歓楽街は、雑居ビルの上階に飲み屋やスナックが重なる、昔ながらの夜の街である。アンバーは、そうしたビルのひとつに入る店として、夜遅くまで働く人や、仕事の疲れを癒やしたい女性客を迎えてきた。営業が翌午前一時ごろに終わるため、閉店後は従業員が通りの食堂や喫茶店で朝を待つ姿も見られた。同種の店は、客が一度に使う金額の大きさや料金の分かりにくさが問題とされることもあり、店は料金の説明を受付で行うなど、トラブルを避ける取り組みを重ねていた。

現在

アンバーは現在は営業しておらず、「あった」店として語られる。かつて店が入っていた雑居ビルは、いまも歓楽街の一角に建っている。

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