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バー・黒猫橋(ばーくろねこばし)
難浦の歓楽街の裏通りにある、カウンターだけの小さなバー。ウイスキーを中心に、一人で静かに飲む客が夜遅くまで訪れる。
概要
バー・黒猫橋は、難浦の歓楽街の裏通りにある、カウンターだけの小さなバーである。表通りのネオンから一本入った細い路地の雑居ビルの一階にあり、看板は小さな灯りが一つ点るだけで、初めての客は通り過ぎてしまうことも多い。店の名は、かつて近くの水路に架かっていた橋と、そこに居ついていた黒猫の話にちなむと伝えられている。
所在地とアクセス
所在地は大阪府内、難浦の歓楽街の裏通りである。最寄りの駅から歩いて7〜8分ほどで、飲食店と小さなスナックが並ぶ通りの中ほどに店がある。入口は木の扉が一枚で、中の様子は外からは見えない。同じ通りには深夜まで開く店が多く、週末の夜は人通りが絶えない。
店の造り
店内は細長く、カウンターが8席ほど並ぶだけで、テーブル席はない。壁一面の棚には、スコッチやバーボン、国産のウイスキーを中心に、およそ300本のボトルが並ぶ。カウンターは一枚板で、長年の使用で角が丸くなっている。照明は低く抑えられ、音楽は小さな音量のジャズが流れる程度で、隣の客との会話も控えめな声で足りる。
酒と料理
ウイスキーのストレートやロック、水割りに加え、炭酸で割るハイボールが定番である。強めの炭酸で割ったハイボールは、氷を少なめにして冷やしたグラスで出される。ジントニックやマティーニなどのカクテルも作り、好みを伝えれば一杯ずつ合わせてくれる。料理は乾き物、チョコレート、ナッツ、チーズ、季節の果物といった軽いつまみが中心で、食事を目的に来る店ではない。チャージは席料として一人につき数百円が加わり、一杯あたりの価格は900円前後から、希少なボトルでは数千円になる。
営業と客層
営業は夜8時ごろから翌朝近くまでで、定休日は日曜である。客は、近隣の飲食店や夜の仕事をしている人が仕事の前後に立ち寄ることが多く、一人で来る客が大半を占める。歓楽街の店だけに、終電後の時間帯に静かな席を求めて訪れる人もいる。隣り合った客同士が言葉を交わすこともあるが、店主は客の話に深入りせず、聞かれたときだけ答える距離を保つ。そのため、愚痴や悩みを話しに来る人も、黙って一杯だけ飲んで帰る人も、同じように受け入れられている。
地域とのかかわり
難浦の歓楽街には、ホストクラブやスナックなど、夜の仕事の店が多い。たとえば雑居ビルの上階にあったホストクラブ「アンバー」のように、同じ街で働く人たちが仕事の合間に気持ちを切り替える場として、この店を使うこともある。表通りの華やかな店とは違い、飾らない店構えと静けさが、街の裏側の落ち着いた居場所として知られている。毎年暮れの土曜は、年末の慰労を兼ねて一人で訪れる客が増え、カウンターが早くから埋まる。
特徴
黒猫橋の特徴は、席数の少なさと、店主との距離の近さにある。ボトルキープに応じており、名札を付けた棚の瓶が常連の目印になっている。写真撮影や大声での会話は控えるよう案内されており、一人で静かに飲む時間を守る作法が、長く通う客に受け継がれている。