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官民実証ポータル(かんみんじっしょうポータル)
平成17年度に行われた、行政と民間が連携する実証事業の仕組みの名称。複数のサービスが実証された。
官民実証ポータル(かんみんじっしょうポータル)は、平成17年度に行われた、行政と民間が連携する実証事業の、仕組みの名称である。複数の手続きや地域の情報を、官と民のサービスをつないで提供することを、実際に使いながら確かめた。事業は終了しているが、実証されたサービスの一部は、引き継いだ運営者によって、今も続いている。
概要
官と民のサービスをつなぎ、住民の暮らしに役立つ情報や手続きを、まとめて提供する仕組みを確かめることを目的とした。引越しの手続きのように、複数の手続きを1か所で行えるサービスのほか、地域の文化活動や、住民どうしのつながりを支えるサービスも、対象になった。
背景
国や自治体、電気・ガスなどの事業者が、それぞれの手続きをインターネットで受け付けるようになるなかで、複数の手続きを1か所でまとめて行える「官民連携ポータル」が検討された。経済産業省と総務省が共同で開いた「官民連携ポータル検討会」が、引越しの手続きを中心に、官と民のサイトをつなぐ方法や、個人認証、個人情報の保護などの課題を整理した。これは、情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律に基づく行政手続きのオンライン化の流れの上にある。
同じ時期には、地域の住民向けの情報提供と交流の場として、地域SNSが各地に開設された。平成16年に熊本県八城市で始まったのを皮切りに、全国に広がり、平成22年2月には519の地域SNSが開設されていた。
実証事業
平成17年度に、経済産業省の官民連携標準策定事業として、「官民連携ポータルに関する開発・実証事業」が行われた。公募で選ばれた複数の民間事業者のコンソーシアムが担当し、次の4つを実施した。
- 札幕地域での、官民連携の引越し情報ポータルの開発と実験運用。
- 複数のポータル事業者が連携するシステムの開発と実験運用。
- 地域の中小事業者や代行事業者が使える、代行サービス(ASP)の開発と実験運用。
- ポータルを継続して運営できるビジネスモデルの研究。
実証実験は、平成18年2月6日から2月28日まで行われた。ポータルどうしの連携の実験には、札幕地域の「札幕官民連携引越しポータル」のほか、関東地域の「引越れんらく帖」、関西地域の「関西引越手続サービス」が加わり、郵便番号と住所から、引越しの手続きをする事業者の連絡先を調べられるようにした。期間中の検索は2,248件、総アクセスは12,368件だった。引越しをする人の協力を得て、サービスの満足度や、今後の利用意向を調べたところ、満足が63%、今後も利用するが81%で、有料でも使うとの回答は63%だった。
ビジネスモデルの研究では、引越しの手続きだけでは、地域の事業者が継続して運営するのは難しいと判断された。そこで、引越しの前後の暮らしに役立つ情報を載せる「地域情報ポータル」を作り、地域の企業や団体の協賛や広告を収入源にする案が出され、官民の協議会方式での運営が示された。
経緯
- 平成17年度: 実証事業として開始される。
- 平成18年2月: 実証実験が行われる(2月6日から28日)。
- 平成18年3月: 実証事業が終了する。
- 平成18年4月: 事業の終了後、サービスごとに、それぞれの運営者に引き継がれる。
- 以降: 各サービスは、引き継いだ運営者によって運営されている。
運営
実証事業の終了後は、サービスごとに、それぞれの運営者が運営している。もとになったサービスの内容も、運営者の事業も、サービスによってさまざまで、提供されている内容も異なる。