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割烹「千潮」(かっぽうしおどき)

別名: 千潮、割烹千潮

七ツ瀬市の港の近くにある和食の店で、地魚と季節の野菜を使った定食やコース、一品料理を出す。昼は揚げ物と刺身の定食、夜は割烹料理で、個室も備える。

概要

割烹「千潮」は、七ツ瀬市の港の近くにある和食の店である。七ツ瀬湾でとれる地魚と季節の野菜を使い、昼は定食、夜は一品料理やコースを出す。気取らず、丁寧に仕上げた料理を出す割烹として、地元の人に長く親しまれている。観光で町を訪れた人が、港町の味を手ごろに楽しめる店としても知られ、昼どきには近所の勤め人や家族連れ、夜には宴席の客でにぎわう。町の水揚げと季節の移ろいを、そのまま皿の上に映すことを大切にしている。

沿革

店は昭和53年に開業した。以来40年あまり、港町の食卓を支えてきた。開業当初から、魚の仕入れは地元の水揚げを中心とし、昼の定食と夜の割烹料理の二本立てで営業してきた。時代が移っても、揚げ物や刺身を中心にした、飾らない品ぞろえを守っている。開業のころは、港で働く人や近くの勤め先の人が昼の客の中心だったが、のちに法事や祝いごと、会社の宴会に使う客が増え、個室を備えた現在の形に落ち着いた。メニューは季節にあわせて少しずつ入れ替えながらも、定番の定食は変わらず出し続けている。

料理と特徴

昼の定食は、天ぷら定食、えびフライ定食、とんかつ定食が1,200円、チキンカツ定食が980円ほどである。刺身の定食は2,000円から2,300円ほどで、その日の地魚が並ぶ。冬から春にかけて、11月から3月ごろには、七ツ瀬湾の名産である牡蠣を使った牡蠣フライの定食も出す。粒の大きな牡蠣を、衣をさくりと揚げ、ごはんと汁物、小鉢、漬物とともに供する。野菜だけの天ぷらも用意しているため、魚を食べない人でも利用しやすい。

夜は、揚げ物や焼き物、刺身などの一品料理を中心に、酒とあわせて楽しめる。コース料理は、集まりや祝いごとの席で選ばれることが多く、前もって予算や人数を伝えれば、内容を相談できる。素材の味を生かした、手を加えすぎない仕立てが店の持ち味である。

店内と席

店内には、カウンター席のほか、三つの小上がりの座敷がある。足の不自由な人や年配の人のために、テーブルと椅子の席も設けている。さらに、14~15人ほどが入れる個室が4部屋あり、法事や宴会、会社の集まりに使われる。個室は襖をはずして広くつなげることもでき、人数にあわせて使い分けられる。ひとり客はカウンターで、家族連れは座敷でと、客の事情に合わせて席を選べるのも、この店の使いやすさである。

所在地とアクセス

店は七ツ瀬市の港に近い、国道ぞいにある。七ツ瀬駅から車でおよそ5分の距離で、駅からタクシーを使えば、旅の途中にも立ち寄りやすい。店の前に1~2台分の駐車スペースがあるほか、周辺にも車を停められる場所があり、車での来店が多い。港や市場が近いため、新鮮な魚介がすぐに店へ届く立地でもある。団体で訪れる場合は、席と駐車の都合があるため、前もって連絡するのがよい。

地域とのかかわり

港町の店として、七ツ瀬湾の漁と深く結びついている。仕入れは地元の水揚げを中心とし、牡蠣や地魚の旬にあわせて品書きを替えることで、季節の味を伝えてきた。法事や祝いごとの席に長く使われてきたことから、町の人々の暮らしの節目に寄りそう店でもある。また、和椋温泉や能登島にあたる島を訪れる観光客が、港町の味を求めて立ち寄る場にもなっており、地元の人と旅の人が同じ店で食卓を囲む風景がみられる。