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風車駅(かざぐるまえき)

別名: 風車駅舎

岐阜県内の山あいを走るローカル線の途中にある、1面1線の小さな無人駅。一両編成の気動車が発着し、撮影に訪れる人も多い。

概要

風車駅は、岐阜県内の山あいを走るローカル線の途中にある小さな駅です。ホームは地上に1面1線だけで、駅員のいない無人駅です。ホームには小さな待合室があるだけで、改札や券売機のような設備はなく、列車が来るときだけ人の気配が生まれる静かな場所です。この路線では一両編成の気動車が走り、エンジンの低い音と警笛が、谷あいのホームによく響きます。そのため、気動車の撮影を目的に訪れる人も多く、季節ごとの景色とあわせて写真に収められています。

所在地とアクセス

駅は岐阜県内の山あいの市にあり、周囲は人家の少ない静かな地域です。駅の近くを国道が通っており、車でも立ち寄りやすい位置にあります。鉄道では、路線の起点側の隣の駅から約2.7km、終点側の隣の駅から約1.4kmの距離にあり、駅と駅の間隔が短いところと長いところが交互に現れる、この路線らしい区間にあたります。駅の前に大きな駐車場はなく、車で訪れるときは周辺の道路事情に気をつける必要があります。冬は雪がうっすら積もる日もあり、足もとや路面の凍結に注意が必要です。

歴史

風車駅は、昭和33年(1958年)1月15日に、当時の国の鉄道事業者がこの路線の既存区間に新しく設けた駅として開業しました。路線はそのころ、終点へ向けて少しずつ延ばされている途中で、風車駅は、その途中に生まれた新設駅のひとつです。昭和59年(1984年)には、その事業者の路線が第三セクター方式の鉄道会社へ移され、風車駅もその会社の駅として引き継がれました。以後は、地域の足を守る小さな駅として、開業当時の簡素な姿を保ちながら使われ続けています。

駅の構造と利用状況

構造は、単式ホーム1面1線の地上駅です。列車の行き違いはできず、列車は一本の線路を行き来します。ホームの長さは一両編成の気動車が止まれる程度で、待合室は風雨と雪をしのぐための簡素な造りです。無人駅のため、乗るときは車内で整理券を取り、降りるときに運賃を支払う方式が基本となります。1日の利用者は少なく、通学の生徒や買い物へ出かける高齢の人が中心です。列車の本数は1日に10本あまりで、時間帯によっては1時間以上あくこともあるため、訪れる際は時刻表の確認が欠かせません。

見どころと撮影

風車駅の魅力は、何もないホームから眺める、山あいの風景と気動車の姿にあります。春は新緑、夏は濃い緑、秋は紅葉、冬は雪と、季節ごとに表情が変わります。とくに雪の朝は、屋根や窓の下にうっすら雪を積もらせ、ライトをつけた気動車が一両、ゆっくりとホームへ入ってくる姿が印象的です。遠くから警笛が聞こえ、続いてエンジンの低い音がホームに響く瞬間は、撮影に訪れる人にとって特別な時間です。ただし、ホームは狭く、冬は手がかじかむほど冷え込むため、防寒の準備と、安全のため線路に近づきすぎない心がけが大切です。

周辺と地域とのかかわり

駅の周辺には田畑や民家が点在し、駅からそう遠くない市内には、昭和の駅そばの雰囲気を残した立ち食いの店として知られる風車そばがあります。ローカル線は沿線の人びとにとって通学や通院の足であり、無人駅であっても、季節の行事や観光の列車に合わせて、地域の人が駅の清掃や花壇の手入れをすることがあります。小さな駅ですが、地域の暮らしと、鉄道を愛する人びとの楽しみを同時に支える場所になっています。