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紀央精機株式会社(きおうせいきかぶしきがいしゃ)
産業用の計測・制御機器を作るメーカーで、橋倉市の工業団地に本社と工場を置く、1968年創業の会社。半導体の品質評価に使う測定装置と、電子制御機器の受託製作を二本柱としている。
概要
紀央精機株式会社は、産業用の計測・制御機器を作るメーカーで、橋倉市の工業団地に本社と工場を置く、1968年創業の会社である。主力は、半導体の品質管理に使う評価用の測定機器と検査機器の開発・製造・販売で、あわせて電子制御機器の開発と、顧客ブランドの機器を請け負う受託製作(OEM)も手がける。資本金は2,000万円で、未上場の中小企業。従業員は100人以下の規模で、設計から組立、校正まで少人数で一貫して担う。取引先は国内外の半導体メーカーを中心とした法人で、BtoBの取引が大半を占める。
沿革
1968年、電子計測器の設計と製作を行う小さな会社として創業した。創業のころは、工場の生産設備に組み込む簡単な計測器や制御盤が中心だった。1970年代から80年代に半導体産業が広がると、部品の静電気による破壊を調べる試験器の需要が高まり、評価用測定機器の開発に軸足を移した。以後、静電気に関する試験器の品ぞろえを少しずつ広げ、現在では国内の同分野で高い占有率をもつ。近年は、国や地域の働きやすい企業の認定、地域の中核企業としての選定も受けている。
事業と製品
自社ブランドの製品は、半導体の静電破壊を再現して耐性を調べる各種の試験器である。人体や機械からの放電を模した試験器、素子が帯電して放電する現象を調べる試験器、ウェハの状態で試験する装置、短いパルスで素子の特性を測る装置などがある。このほか、発光素子向けの試験器、誤動作を調べる試験器、静電気の分布を目で見られるようにするモニタ、太陽光発電設備の配線を検査する装置も扱う。
OEM事業では、顧客の名前で出す電子機器の設計と製造を請け負う。電子カタログ用の自動撮影装置や、選挙の得票を読み取る装置など、一品ごとの受注生産品も多い。
技術と研究連携
静電気や電磁ノイズへの対策技術に強みをもち、海外の研究機関や大学とも技術面で連携してきた実績がある。開発では試作を何度も重ねることを大切にし、顧客の現場の声を設計に取り入れる。製品を納めたあとも、修理や校正のサービスを長く続け、古い機種にも対応する体制を整えている。
本社・工場と所在地
本社と工場は、橋倉市の工業団地の中にある。設計室、電気回路の実装を行う組立室、出荷前の検査室、校正室が同じ敷地に並び、開発から出荷後の点検までを一か所で行える。橋倉市は橋倉市として知られる、山に囲まれた住宅地と谷あいの町で、工場は住宅地とは離れた団地の一角にあり、物流の車も出入りしやすい。
働き方と地域とのかかわり
社員の平均勤続年数は15年を超え、年次有給休暇の取得率は6割を上回る。開発の自由度が高く、小さな会社ながら若手にも新製品を任せる風土がある。家庭の事情に合わせた柔軟な勤務にも取り組んでいる。地元の学校や高等専門学校からの採用に力を入れ、工場見学や職場体験を受け入れて、ものづくりの仕事を地域の若い人に伝えている。