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岸和野市(きしわのし)

別名: 岸和野

大阪府南部、泉南地域の海沿いにある人口約18万人の市。中心の駅の周辺に住宅やマンションが並び、市営住宅や公立学校、府立高校がそろう。城下町の歴史と秋の祭り、シラス漁、タマネギや水ナスの農業で知られる。

概要

岸和野市は、大阪府の南部、泉南地域にある市である。人口は約18万人、面積は約73平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり2,500人ほどになる。中心の駅の周辺には住宅やマンションが並び、市営住宅や公立の小中学校、府立高校がそろう暮らしの街である。1922年11月1日に市制を施行した。

位置と地形

市域は大阪湾に面した海沿いの低地から、内陸の丘陵、農地までが続く。海側には港と工場、市街地があり、山側にはため池や畑が広がる。沖合の空港までは湾岸の自動車道で15分ほどで、空の玄関口に近い立地でもある。府の中心部へは、私鉄の特急や急行で30分から40分ほどで出られ、通勤や通学の人も多い。気候は瀬戸内に近く、雨が少なく温暖で、ため池の多さはその名残である。

交通とまちの構成

私鉄の本線には中心駅のほか、春木駅、和泉大宮駅がある。民営の鉄道会社の阪和方面の路線には、東岸和野駅、久米田駅がある。中心の駅の周辺に商店街や分譲マンションが集まり、少し離れた住宅地に市営住宅や戸建てが広がる。駅前から放射状にバス路線が延び、通勤や通学の足になっている。国道26号が海沿いを南北に走り、湾岸の自動車道とあわせて、物流や空港への移動を支えている。

歴史

江戸時代には、藩主岡部氏のもとで城下町として栄えた。城は市の中心にあり、いまも市のシンボルである。明治以降は紡績や織物などの繊維産業が盛んになり、工業都市としての性格を強めた。大正11年(1922年)に市となり、戦後も周辺の町村を合わせながら人口を増やして現在の姿になった。昭和の後半には、駅周辺の再開発が進み、高層のマンションや商業施設が建って、いまの街並みが整った。

産業

かつての中心産業は繊維で、現在は往時の勢いを失っている。1980年ごろには、ガラス・レンズの工場が大小あわせて70軒ほど操業していた。漁業では、シラス漁が全国有数の規模を誇る。農業はタマネギ、水ナス、春菊、みかんなどの栽培が中心で、地元の直売所や食卓にも並ぶ。内陸の丘陵地ではため池を利用した水田や畑が営まれ、水ナスの浅漬けは夏の名物になっている。

祭りと文化

毎年9月と10月には、地車(だんじり)を曳く祭りが市内の各町で行われる。勇壮な「やりまわし」と呼ばれる、地車が交差点を速い速度で曲がる曳き方で知られ、曳き手と見物人でまちが埋まる。各町の若い衆が一年を通して準備と練習を重ね、祭りは地域のつながりを支える中心の行事になっている。城の周辺には庭園や資料館があり、歴史にふれる場にもなっている。

暮らしと学び

市内には市営住宅が点在し、子育てや高齢者の暮らしを支えている。公立の小中学校は各地区にあり、府立高校も複数ある。駅の周辺には図書館や市民ホール、病院や診療所が集まり、日々の用事が駅から歩ける範囲で足りる。海沿いの公園や堤防は散歩や釣りの場として、休日に家族連れでにぎわう。

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