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喫茶まつかぜ(きっさまつかぜ)

別名: まつかぜ

愛知県の大きな市の市街地にある、洋菓子と喫茶を兼ねる小さな店。1949年の創業で、厚切りのパンに自家製のあんをのせたあんトーストが人気。

概要

喫茶まつかぜは、愛知県の大きな市の市街地にある、洋菓子と喫茶を一緒に営む小さな店である。1949年の創業で、店先には焼き菓子やケーキを並べた洋菓子の売り場があり、奥と二階に喫茶の席を備える。看板は、厚く切ったパンに自家製のあんをのせて焼いたあんトーストで、朝から注文が途切れない。近所の人にとっては、朝の一杯と軽食、午後の菓子と休憩の場として、長く暮らしに溶け込んだ店である。

所在地とアクセス

店は愛知県内の市街地にあり、駅から歩いて来られる距離の、買い物客や勤め人の行き交う通りに面している。間口は広くないが、通りに面して洋菓子の売り場があり、その奥が喫茶の入口になっている。席は一階の奥と二階に分かれ、合わせて三十席ほど。昼どきの前や休日の朝は席が埋まりやすく、順番を待つ人が店先に並ぶこともある。近くに有料の駐車場はあるが、店専用の駐車場はなく、歩きや公共交通での来店が多い。

沿革

創業は戦後間もない1949年で、はじめは洋菓子を売る店として始まった。その後、菓子を買った客がその場で休めるように席を設け、コーヒーや紅茶を出すようになって、洋菓子店と喫茶店を兼ねる今の形になった。尾張の土地は喫茶店の多い地域で、朝にコーヒーを頼むと軽食が付く習慣が根づいており、まつかぜもその流れのなかで朝の営業に力を入れてきた。創業から七十年以上、同じ場所で店を続けており、親子三代で通う客も少なくない。店の造りは時代に合わせて手直しされてきたが、洋菓子の売り場と喫茶が一つの建物に同居する構えは変わっていない。

あんトースト

あんトーストは、この店でもっともよく出るメニューである。あんは菓子づくりの技を生かして店で炊いたもので、甘さを抑えつつ豆の粒をほどよく残してある。厚切りのパンの上に、焼きたてのバターとあんを重ね、熱いうちに運ばれる。値段は四百円ほどで、洋菓子店の流れをくむ店としては手ごろである。この地方のあんトーストは、バターを塗ったトーストにあんを合わせる食べ方として知られ、この店はその代表的な一軒に数えられる。パンの耳のさくっとした歯ざわりと、中のやわらかさ、塩気のあるバターと甘いあんの対比が好まれ、半分に切って出されるため、二人で分けて食べる客もいる。

営業とメニュー

モーニングは午前十時ごろまでで、飲み物を頼むとトーストなどの軽食が付く。開店直後から通勤前の人や常連が訪れ、朝のうちに席が埋まる日も多い。昼からは、コーヒーや紅茶と洋菓子を合わせて楽しむ客が中心になる。ケーキやクッキーなどの洋菓子は持ち帰りもでき、贈り物に買う人も多い。軽食には、ミックスサンドやたまごサンド、ホットケーキなどがあり、飲み物は深めに焙煎したコーヒーのほか、紅茶やココア、季節のジュースを出す。冬の寒い日には、温かい飲み物とあんトーストを求める客で特ににぎわう。

地域とのかかわり

店は、近所の人の朝食や休憩の場として親しまれている。雪の日や雨の日にも、家の近くで温かいトーストが食べられることを楽しみにして通う人がいる一方、わざわざあんトーストを目当てに遠くから訪れる客もいる。洋菓子の売り場は、季節の行事や祝い事の菓子を買う場にもなっており、店と地域の暮らしの節目が重なっている。町の移り変わりのなかでも、変わらない味と静かな店内で、昔からの客と新しい客の両方を迎え続けている。

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