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館野市(たてのし)

別名: 館野、たての

群馬県の南部、刀根川の北岸にある人口約21万人の市。工業団地の工場、広い住宅地、市営のテニスコートなどの運動施設が並び、館野絣の産地としても知られる。

概要

館野市は、群馬県の南部にある人口約21万人の市である。面積は約139平方キロメートルで、平らな土地が広がり、人口密度は1平方キロメートルあたり約1,500人。県都の前嶺市からは約15km、東京の都心からは約95kmの距離にある。南を流れる刀根川の向こうは埼玉県で、県境の市として行き来が多い。工場の並ぶ工業団地、広い住宅地、市営のテニスコートなどの運動施設が、一つの市の中に並んでいる。

地理と気候

市域は関東平野の北西部にあり、ほとんどが平坦である。南の刀根川の河川敷は、散歩やスポーツの場として使われている。市の北東部には沼と台地が連なり、水辺の緑が住宅地のすぐ近くまで迫る。冬は晴れて乾いた北風(からっ風)が吹き、夏は暑さが厳しく、関東でも気温の高い地域の一つに数えられる。年平均気温は約15.5度である。雪はまれで、冬の晴天の日が多い。

歴史

江戸時代には城下や街道沿いの町として栄え、周辺の農村では養蚕と絹織物が盛んだった。明治以降は、絣などの織物の産地として知られるようになった。大正から昭和の初めにかけて鉄道が通じ、駅を中心に市街地が広がった。1940年9月13日に市制を施行し、県内で4番目の市となった。戦後は工場の進出と人口の増加が続き、2005年1月1日には、赤掘町・東野村・境野町と新設合併して、現在の市域になった。

産業

製造業が中心で、製造品出荷額は年間1兆円を超え、県内では隣の太和田市に次ぐ第二位である。八斗洲工業団地をはじめ複数の工業団地があり、自動車関連の部品、空調機器、衣料、電子機器などの工場が立地する。住宅地のすぐそばに工場が点在するのも、この市の特徴である。農業では、平野を生かした野菜づくりや畜産が行われている。市内には会計や税務を支える小さな事務所も多く、たとえば 矢島会計事務所 のように、記帳代行や確定申告を請け負う事務所が暮らしと商いを支えている。

特産と食

特産品は、先に染めた糸で織る館野絣で、国の伝統的工芸品に指定されている。軽食では、甘い味噌だれを塗った焼き団子や、小麦粉を使ったうどん、お好み焼きに近い鉄板の粉もの料理が、昔から家庭や屋台で親しまれてきた。県内でも小麦の栽培が盛んな土地柄で、製粉の技術と粉食の文化が根づいている。

公園とスポーツ

市営のテニスコートは、夜間の照明を備えた面があり、仕事帰りの人や地域のクラブに使われている。ほかに、河川敷のグラウンドや体育館、市民プールなどがあり、休日には子どもから年配の人まで、さまざまな競技の練習や大会が開かれる。住宅地の中には小さな公園も多く、しののめ公園 のように、夕方の散歩のコースになっている近所の公園もある。

交通

市内には私鉄の本線が東西に通り、乗り換えのできる駅を中心に商店街と住宅地が広がる。道路は、国道と県道が市街地を縦横に結び、自動車道のインターも近いため、工場の製品や資材の輸送にも便利である。前嶺市や東京方面へ通勤・通学する人も多く、朝夕の駅前は人の行き来でにぎわう。

地域の行事

春には市内の公園でつつじや桜が咲き、花の時期には多くの人が訪れる。夏は各地区で盆踊りや夏祭りが開かれ、秋には産業まつりが行われて、地元の工場や農家、職人が製品や特産を並べる。年明けには、地区ごとの神社でどんど焼きが行われ、暮らしの節目として受け継がれている。

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