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北前青果店(きたまえせいかてん)

別名: 北前青果、北前の八百屋さん

須浜市の住宅地に近い、小さな青果店。地元の野菜と果物を中心に、いちご大福などの和菓子も少し置いている。

所在地高知県須浜市浦之江町字北前412番地3

概要

北前青果店は、高知県の須浜市にある小さな青果店である。間口の狭い店先に、季節の野菜と果物を木箱やカゴに盛って並べ、近所の人が仕事帰りや買い物のついでに立ち寄る。野菜と果物のほかに、いちご大福などの和菓子を少しだけ置いているのが、この店のめずらしいところである。大きな売り場ではないが、顔なじみの客が多く、ちょっとした世間話をしながら買い物をする、町の八百屋らしい雰囲気が残っている。

所在地とアクセス

店は須浜市の住宅地に近い通りにある。通りの近くには、小さな手芸の店など、暮らしに近い商いの店がいくつか並んでいる。歩いて買い物に来る人が中心で、自転車や徒歩で立ち寄る客が多い。店の前に広い駐車場はなく、車で来る客は短い時間だけ道ばたに停めることが多い。朝は仕入れた品を並べる時間にあたり、昼前から夕方にかけて客足が増える。

扱う品

野菜は、高知の気候に合わせた施設栽培のものが中心である。ナス、ピーマン、ミニトマト、キュウリ、ショウガなど、県内の産地から届く品が季節ごとに入れかわる。冬から春にかけては、ユズやブンタン、小夏といった柑橘がそろい、近所の家庭では香りづけや贈り物にも使われる。みかんは、手ごろな袋入りのものが出ることがあり、1袋800円前後で並ぶ日もある。

果物は、旬のものを少量ずつ仕入れ、傷みやすいものは早めに売り切る。葉物や根菜は、形がそろわないものを安く出す日もあり、まとめ買いをする客に喜ばれる。

和菓子の棚

レジの横に、小さな棚がある。ここに置かれているのが、いちご大福などの和菓子である。いちご大福は1個120円前後で、やわらかい餅とやさしい甘さのこしあん、いちごの酸味の組み合わせが特徴だという。数は多くなく、夕方には売り切れる日もある。ほかに季節の餅菓子が少し並ぶことがあり、野菜の買い物のついでに、自分用のおやつや、ちょっとした手みやげとして求める人が多い。レジの横には、小さな竹のカゴなどの雑貨が置かれていることもあり、棚のようすは時期によって少しずつ変わる。

店のようす

店の運営は少人数で、仕入れから陳列、会計まで、店の人が自分たちで行う。市場での仕入れが基本で、産地や生産者の名前をひとこと添えた札を立てる日もある。客との会話から、調理のしかたや食べごろを教えることも多い。

開いている時間は朝から夕方までで、定休日は週に1日ほどである。雨の日は客足がゆるやかになり、店先の品を少なめにして、奥に置く。

地域とのかかわり

近所の人にとって、この店は献立を決める前に立ち寄る場所であり、暮らしの中の「いつもの店」になっている。災害や天候不順の後でも、地元の産地から品が届けば店先に並び、人びとの食卓をつなぐ役割を果たしてきた。地震のあとなど、物流が落ち着かない時期は、品ぞろえが少し寂しくなるが、それでも開けつづける。

仕事帰りに寄って、夜に家で食べる和菓子を一つ買って帰る、そんな使い方をする客も多い。野菜も果物も菓子も、手の届く値段で、気軽に買えることが、この店が長く親しまれている理由である。

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