生活環境データベース » institution
北嶺清和病院(きたみねせいわびょういん)
北嶺市にある病床約280床の総合病院で、診療科は12ほどあり、地域の中核を担う。社会福祉法人の流れをくむ公的な性格の強い病院で、令和2年に現在地へ新築移転した。
概要
北嶺清和病院は、岩手県北嶺市にある病床約280床の総合病院である。内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、放射線科、リハビリテーション科など、12ほどの診療科を置き、市と周辺地域の中核を担っている。運営するのは、社会福祉法人の清和会の岩手県支部である。生活に困る人も含めてだれもが医療を受けられるようにという清和会の理念を受け継ぎ、公的な性格の強い病院として地域に根づいている。職員は医師、看護師、薬剤師、技師、事務職員などあわせて数百人にのぼり、市内でも大きな勤め先の一つである。
所在地とアクセス
病院は北嶺市の久年橋の一帯にある。令和2年11月に、同じ市内の花園町から現在の場所へ新築移転した。以前の場所は市街地の古い病院地区にあったが、建物の老朽化と駐車場の不足、救急車の出入りのしやすさなどが課題とされ、移転が決まった。現在の病院は幹線道路に近く、自家用車や路線バスで通院する人が多い。駐車場も広くとられ、車いすのまま乗り降りできる専用の区画や、玄関前の送迎用の車寄せが設けられている。北嶺川がつくった平野の市街地と工業団地のあいだに位置するため、市の東西どちらからも通いやすい。
沿革
前身は、市内で長く診療を続けてきた黒野尻病院で、のちに清和会黒野尻病院を名のった。戦前から戦後にかけて、地域の入院と外来の医療を受け持ち、病床と診療科を少しずつ増やしてきた。その後、名称を現在の北嶺清和病院に改め、総合病院として救急や専門診療を広げた。令和2年の移転では、病棟や手術室、検査部門を新しく整え、感染症への備えも強めた。旧病院の時代から、農村部の人びとの健康診断や巡回診療にも取り組んできた歴史があり、地域とのつながりの深さが特色とされる。
診療と指定
病床は一般病床を中心に約280床で、このほかに感染症の患者を受け入れる病床を少数もつ。救急告示病院として二次救急の患者を受け入れ、救急車で運ばれる急病やけがの診療にあたる。第二種感染症指定医療機関に指定され、感染症が広がる時期には患者の入院を担当する。そのほか、地域の診療所から紹介された患者を診て、症状が落ち着けば元のかかりつけ医へ戻す連携にも力を入れている。人間ドックや健康診断、予防接種といった予防医療の窓口も備え、病気の早期発見を支えている。
設備と取り組み
新しい病院には、手術室、集中治療室、内視鏡室、画像診断の部門が整えられている。外来は診療科ごとに待合を分け、受付から会計までの動線を短くして、高齢の人でも迷わないよう案内表示を大きくしている。病棟は多くが個室または少人数の部屋で、感染対策のため空調と動線を工夫した。看護師の養成にも協力し、実習生を毎年受け入れている。
地域とのかかわり
北嶺市は人口約8万6千人で、西の山ぎわに温泉郷があり、工業団地にはkitamine-memory-kogyoの大きな工場が立つ。こうした勤め人の健康診断や、けがの治療、温泉地を訪れる人の急病にも、北嶺清和病院は対応している。市民向けの健康講座や、地域の行事での健康相談なども開き、病院が「かかるだけの場所」ではなく、暮らしの身近な相談先となることを目ざしている。