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越星米菓株式会社(こしせいべいかかぶしきがいしゃ)

別名: 越星米菓、越星

せんべい、あられ、おかきなどの米菓を製造・販売する会社。本社・工場は柏峰市の工業団地にあり、1957年に創業した。米菓のほか、包装餅や包装米飯も手がける。

概要

越星米菓株式会社は、せんべい、あられ、おかきなどの米菓を製造・販売する会社である。本社と主力の工場は柏峰市の工業団地にあり、1957年に株式会社として発足した。資本金は約9,000万円、従業員は800人ほどで、決算期は3月である。米菓を中心に、包装餅、鏡餅、包装米飯、麺類、惣菜なども手がけ、年間の売上高は200億円前後にのぼる。雪の多い土地の米と水を生かしたものづくりを続け、県内の米菓産地のなかでも中堅の一社に数えられる。

沿革

もとは、戦後まもない昭和21年に、地元の人が開いた小さな製麺所である。乾麺をつくっていたが、雪の多い土地では乾麺づくりに向かないと分かり、昭和28年から米菓の製造に軸足を移した。昭和32年(1957年)に製麺所を発展的に解消し、株式会社として現在の社名で創業した。

昭和37年には本社の米菓工場が火災で焼け、再建を余儀なくされた。その後、昭和39年に鉄筋コンクリート3階建ての生麺工場を建てて設備を近代化するなど、立て直しと拡大を進めた。昭和52年には、無菌状態で包装した切り餅の販売を始めた。これは後の主力商品の一つとなり、昭和54年には生の餅を切って包む商品も加わった。平成12年には、超高圧の処理技術を使った包装米飯を発売し、複数の賞を受けた。平成20年には小麦アレルギーに配慮した麺類を、平成25年には環境配慮の表示を受けた包装米飯を出している。平成29年には、同社の餅が宇宙日本食として認証された。

事業と特徴

事業の柱は、米菓、包装餅、包装米飯の三つである。米菓では、醤油味のせんべい、塩味のあられ、揚げたおかきなど幅広い品ぞろえをもち、袋入りの大袋商品から贈答用の詰め合わせまでを製造している。包装餅は、冬の鏡餅や、通年で売れる切り餅を主に扱う。

ものづくりの特徴は、原料米の扱いと衛生管理にある。製品の種類ごとに工場を分け、それぞれが米菓、餅、米飯などの専門の工程を担う。各工場は品質管理の国際規格であるISO 9001や、食品安全の規格(JFS-B)の認証を取得している。

工場と営業拠点

本社工場のほか、同じ県内の各地に、米菓や餅、米飯を専門とする工場を持つ。柏峰市の本社工場は工業団地のなかにあり、原料米の受け入れから焼き、味付け、包装、出荷までの工程を一か所で行う。営業拠点は、仙堂市、東京、新渚市、名古屋、大阪、福岡の各支店で、全国のスーパーマーケットや卸売会社へ商品を届けている。関連会社として、食品製造と販売を担う会社が2社ある。

地域とのかかわり

米菓づくりは、県内で長く続いてきた産業で、原料となる米の産地と、研究機関、メーカーが近くに集まっていることが強みである。越星米菓は、地元の農家から米を仕入れるとともに、工業団地の雇用の担い手として、市内の暮らしを支えている。柏峰市は、機械金属を中心としたものづくりと、エネルギーの供給地としての顔をもつ市であり、そのなかで食品を手がける数少ない大きな工場として知られる。冬の贈答や、正月の餅の季節には、工場の稼働が最も忙しくなる。