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丸二陶苑(まるにとうえん)

別名: 丸二陶苑株式会社、丸二

1921年創業の陶磁器メーカーで、瀬登市に拠点を置く。食器と置物をつくり、従業員は約120人。

概要

丸二陶苑は、1921年(大正10年)に創業した陶磁器メーカーである。愛知県の焼き物のまち、瀬登市に本社と工場を置き、日常づかいの食器と、棚や玄関に飾る置物の二つを主力としている。従業員は約120人で、地域の窯業では中堅の規模にあたる。型を使った量産の技術と、絵付けや仕上げの手作業を組み合わせ、手に取りやすい価格の焼き物を安定して供給してきた。

沿革

創業は1921年で、はじめは小さな窯で湯のみや皿などの日用の器を焼く家業に近い形だった。昭和の初めには型による成形を取り入れ、国内向けの食器に加えて、海外へ輸出する置物や装飾品も手がけるようになった。戦時中は生産が縮小したが、戦後は復興とともに洋食器や贈答用の食器セットの需要が伸び、石炭窯から重油窯、さらにガス窯、電気窯へと焼成の設備を順に切り替えていった。

昭和の後半には、工場の増築とトンネル窯の導入で生産量を大きく増やした。平成に入ると輸入品との競争や輸出の減少を受け、大量生産一辺倒から、意匠や品質にこだわった商品づくりへと軸を移した。近年は、業務用の食器や、暮らしの道具としての器の企画にも力を入れている。

事業と特徴

事業の柱は食器と置物の二つである。食器は、飯碗、湯のみ、皿、鉢、マグカップなどの普段づかいの品から、料飲店向けの業務用の器、贈答用のセットまで幅広い。置物は、動物や縁起物、季節の飾りなどを型で起こし、細部を手で仕上げて絵付けをする。

工程は、原料の調合、成形、乾燥、素焼き、施釉、本焼き、絵付けと進み、品質の検査をへて出荷される。成形には鋳込みや圧力を用い、釉薬の調合は自社で行って色や風合いをそろえている。破損や欠けを減らすための検査を重ね、割れにくい厚みや口当たりの設計にも気を配る。

所在地と工場

本社と工場は、瀬登市内の窯業の工場が集まる一角にある。敷地には成形場、窯場、絵付けの作業場、製品倉庫が並び、原料の保管場所も備える。窯の火入れや荷の出し入れが続くため、朝早くから作業が始まる。市内には原料の粘土や釉薬の業者、型の職人、運送会社が集まっており、分業の関係の中で製品がつくられている。

地域とのかかわり

丸二陶苑は、焼き物のまちを支える地元の企業として、多くの人を雇用してきた。学校の見学や職場体験の受け入れ、地域の陶器まつりへの出品など、焼き物の魅力を伝える取り組みも続けている。窯元や問屋、製造業者が互いに支え合う土地柄の中で、伝統ある瀬登焼の技術を次の世代へつなぐ役割も担っている。

取引と販路

製品は、問屋を通じた全国の百貨店や雑貨店、量販店への卸売を中心に出荷される。あわせて、飲食店やホテル向けの業務用食器、記念品や引き出物としての企画品も扱い、注文に応じて名入れや意匠の調整にも応じている。工場に併設した売り場では、一般の人も製品を買うことができ、規格外の品を手ごろな価格で並べる催しも開かれる。近年は、通信販売や展示会を通じて直接の注文も受けている。

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