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森乃屋製菓株式会社(もりのやせいかかぶしきがいしゃ)
ビスケット、キャラメル、チョコレートなどの菓子を製造・販売する、1920年創業の食品メーカー。東京都の臨海部に本社を置き、牛乳キャラメルや「マリア」ビスケットなど、長く親しまれた菓子で知られる。
概要
森乃屋製菓株式会社は、ビスケット、キャラメル、チョコレートなどの菓子を製造・販売する、1920年創業の食品メーカーである。菓子のほかに、食品や冷菓の製造、仕入れ、販売も手がける。本社は東京都の臨海部にあり、資本金は約186億円。従業員は、グループ全体で3,200人あまり、単体で1,500人あまりである。
洋菓子を家庭に身近なものにすることを創業の志とし、子どもから大人までが手に取りやすい価格の菓子を作り続けてきた。
沿革
1920年、アメリカで菓子づくりの技術を学んだ創業者が、東京の小さな工場で洋菓子の製造を始めた。当時の作業場は、わずか二坪ほどの広さだったと伝わる。
- 1920年:洋菓子の製造所として創業。
- 1931年:株式会社に改組。
- 1934年:牛乳キャラメルを発売。紙箱に入った携帯しやすい菓子として広く売れた。
- 1935年:ビスケットの製造を始める。のちに「マリア」ビスケットが長く売れ続ける定番となる。
- 1938年:国産のミルクチョコレートを発売。
- 1949年:乳製品の事業が分かれ、別の会社として独立。以後は菓子と食品に専念した。
- 1961年:「天使パイ」を発売。
- 1967年:「チョコ玉」を発売。
- 1975年:かんで楽しむソフトキャンディ「ハイつぶ」を発売。
- 1978年:スティック状のスナック「ポテ長」を発売。
- 1982年:魚の形をしたスナック「おっとと」を発売。
- 2024年3月:本社を、自社の建物へ移した。
事業と製品の特徴
事業の柱は、キャラメル、ビスケット、チョコレートの三つである。そこに焼き菓子、スナック、ソフトキャンディ、冷菓、ココアなどの飲料、粉末の食品が加わる。
定番の菓子は、発売から数十年が過ぎた今も売り場に並ぶ。「マリア」のように、世代をまたいで買われる商品も多い。一方で、新しい味やパッケージを出し、昔からの商品を少しずつ改良している。
家庭向けの菓子だけでなく、運動の前後に食べる栄養補給の食品や、ゼリー状の飲料なども扱う。
工場と所在地
本社は東京都の臨海部にあり、研究や企画、営業の部門が集まる。製造は、複数の工場に分かれている。
- 神奈川県の鶴見にある工場
- 愛知県の安城にある工場
- 栃木県の小岳市にある工場
- 静岡県の三島にある工場
工場は、ビスケットやスナックなど、菓子の種類ごとに役割が分かれている。原料の受け入れから、焼き、成形、包装、出荷までの工程を、各工場で管理している。
地域とのかかわり
工場のある地域では、見学の受け入れや、地元の行事への協力などを通じて、住民との付き合いを続けている。小さな子どもが菓子づくりの様子を知る機会にもなっている。
菓子は、遠足や運動会、正月や節分といった暮らしの節目で買われることが多い。そのため、長く続く商品の名前は、地域を越えて多くの人の思い出と結びついている。
脚注的な補足
社名の「森乃屋」は、創業の地の木立と、菓子を売る「屋」にちなむとされる。年ごとの発売商品は、時代の好みにあわせて入れ替わってきたが、キャラメルとビスケットは今も中心の商品である。