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灘杉木材株式会社(なだすぎもくざいかぶしきがいしゃ)

別名: 灘杉木材、灘杉

日灘市に工場を置く、杉の製材と建材の販売を行う木材会社。1961年創業で、従業員は約80人。端材や樹皮を燃料に生かす取り組みでも知られる。

概要

灘杉木材株式会社は、宮崎県の日灘市に工場を置く製材会社である。地元で育った杉を丸太で仕入れ、住宅用の部材や建築資材に加工して販売している。1961年の創業で、従業員は約80人。「木材を考える」を会社の合言葉に掲げ、県内でも指折りの規模の製材工場をもつ会社として知られる。

日灘市は、城下町と海沿いの景色、春と秋の球団キャンプで知られる南の市である。同時に、古くから杉の植林がさかんな林業のまちでもあり、灘杉木材はその山の資源を暮らしの建材へつなぐ役目を担ってきた。

沿革

1961年、杉の産地として知られる日灘市で、製材業として創業した。日灘市は、城下町の時代から船の材や建物の材として杉が使われてきた土地である。創業後は、住宅の新築が増えるのにあわせて製材の設備を整え、乾燥や加工の工程を少しずつ広げていった。

丸太の仕入れ先は、市内と周辺の山の森林組合や素材生産の業者である。山で育った杉が伐られ、工場に運ばれて製品になるまでを、できるだけ近い範囲で完結させることを大切にしてきた。

近年は、製材のときに出る端材や樹皮を捨てずに使う方向へ事業を広げ、バイオマス発電や木質燃料にも力を入れている。丸太を余すところなく使い切る仕組みを整え、森の資源が地域の中で循環することを目ざしている。

事業と特徴

事業の中心は、住宅用の部材と建築資材の製造である。柱や梁、板などの製材品を、工務店やハウスメーカー、建材の卸売会社へ出荷する。原料の杉は、油分を多く含み、粘りがあって腐りにくいことから、この地方では「灘杉」と呼ばれて親しまれてきた。

事業の柱は大きく三つある。

端材の利用に取り組む姿勢は、地域の企業としての評価にもつながっている。県からは成長が期待される企業として、国からは地域の経済をけん引する企業として、それぞれ選ばれたことがある。

製造の流れと品質

工場では、搬入した丸太を長さや太さ、品質ごとに仕分けることから作業が始まる。仕分けた丸太は製材機で柱や板の寸法に挽かれ、そのあと乾燥の工程に回される。乾燥が不十分な木は、建てたあとに反りや割れが出やすいため、含水率を測って管理し、狂いの少ない材に仕上げている。

仕上げの段階では、表面をなめらかに整え、寸法や等級を確かめてから出荷する。住宅の構造に使う材は強度が大切なので、検査の手間を惜しまないことが、工務店からの信頼につながっている。

所在地と人びと

工場は日灘市内にあり、従業員は約80人。丸太を扱う作業員、製材機を動かす技術者、乾燥や検査の担当、営業や事務の担当が、それぞれの持ち場で働いている。市内の地元の人が多く、世代をまたいで勤める人もいる。

地域とのかかわり

日灘市は杉と漁業のまちであり、杉は市の景観と産業の両方を支えてきた。灘杉木材は、地元の山の木を地元で加工することで、林業の仕事と雇用を地域に残している。

端材や樹皮を燃料にしてエネルギーに変える取り組みは、山の資源を使い切るだけでなく、地域で使う電気や熱をまかなうことにもつながる。伐ったあとの山に苗を植えて育てる循環とあわせて、森を次の世代へ引き継ぐ営みの一部となっている。

県内の建築の現場では、灘杉を使った住宅や公共の建物が少しずつ増えており、地元の木で建てることの良さを伝える機会にもなっている。

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