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凪浜食品株式会社(なぎはましょくひんかぶしきがいしゃ)
香川県の坂手市に本社と工場を置く、1968年創業の食品会社。冷凍うどんと乾麺、半生麺を製造・販売し、国内の売り場や飲食店のほか海外にも商品を届けている。
概要
凪浜食品株式会社は、冷凍うどんと乾麺の製造・販売を行う食品会社である。香川県の坂手市に本社と主力工場を置く。1968年(昭和43年)の創業以来、小麦粉と塩と水だけを基本にした、素朴なうどんづくりを続けている。
商品は大きく三つに分かれる。コシの強さを保ったまま急速に凍らせた冷凍うどん、長く保存できる乾麺、生に近い食感を残した半生麺である。スーパーの売り場、飲食店、給食や弁当の業者まで、取引先は幅広い。
沿革
創業時は、市内の小さな工場で、地元の食堂や小売店に生うどんを卸す製麺所だった。創業から数年のうちに、保存のきく乾麺の製造を加え、県外へも出荷できる体制を整えた。
昭和の終わりごろには、機械で打ちながらも手打ちの食感を目ざした乾麺の商品化に取り組んだ。生地を長く寝かせ、ゆっくり乾燥させる工程を取り入れたことで、ゆで上がりのコシと喉ごしが評判になり、会社の看板商品となった。のちに、家庭用の冷凍うどんを加えて品ぞろえを広げた。
2000年代に入ってからは、海外の日系スーパーを中心に輸出も始め、東アジアの各地で販売している。近年は、需要の増加に応えるため、同じ市内の敷地で新しい工場の建設を進めている。
事業と特徴
事業の柱は、うどんを中心とする麺類の製造・販売である。乾麺では、うどんのほか、ひやむぎ、そうめん、きしめん、中華めん、そばも手がける。冷凍うどんは、ゆでた麺を急速に凍らせ、電子レンジや湯通しだけで打ちたての食感が戻るようにしている。
特徴は、原料と工程へのこだわりである。小麦粉は、うどん向けの銘柄を産地ごとに配合を変えて使い、塩加減は季節の気温と湿度に合わせて調整する。生地は熟成させてから、のばして切り、乾燥室でじっくり水分を抜く。乾燥の時間と温度は、麺の太さごとに細かく決められている。
製品は、検査室で一定の本数ごとにゆで上がりの硬さや太さ、水分を測り、基準を満たしたものだけを出荷する。商品の種類は、家庭用の小袋から業務用の大箱まで数十にのぼる。
事業所と規模
本社と工場は、坂手市の海沿いの工業地帯にある。資本金は数千万円で、従業員は製造、品質管理、営業、物流をあわせて約100人。工場には、製粉した小麦粉の貯蔵庫、生地を作る製麺ライン、乾燥室、冷凍庫、包装ラインが並ぶ。
出荷は、トラックによる県内と近畿・中国地方への配送が中心で、冷凍品は温度を保つ専用の車両で運ぶ。
地域とのかかわり
坂手市は、製麺や食品の工場が多い海沿いの市で、凪浜食品もその一員として地域の食を支えている。工場の見学や、地元の学校の社会科見学を受け入れ、うどんの作り方を子どもたちに紹介している。
毎年、市内の催しにうどんを提供するほか、麺の製造で出る端材を、家畜の飼料や肥料として地元の農家へ回す取り組みも行っている。地元の小麦を使った商品づくりにも関心を寄せており、産地の農家との話し合いを重ねている。