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そば処 なごみ庵(そばどころ なごみあん)

別名: なごみ庵、なごみあん

平坂市の駅の近くにある、鴨せいろと辛味大根が評判の小さな手打ちそば店。昼のみの営業で、そばとつまみを一人でもゆっくり楽しめる。

概要

そば処 なごみ庵は、平坂市の駅の近くにある小さな手打ちそばの店である。名物は、鴨の旨みと脂がとけた温かいつけ汁で食べる「鴨せいろ」と、たっぷり添えられる辛味大根。住宅と商店が混ざる通りに静かに店を構え、昼どきには近所の人や勤め帰りの人、遠くから通う常連が暖簾をくぐる。

場所とアクセス

店は平坂市の駅の近くにあり、歩いて通える距離にある。市は相模湾に面した人口約25万8千人の市で、東海道の宿場に始まり、夏の七夕まつりで知られる。駅から店までは大通りから一本入った落ち着いた道すじで、観光客よりも地元の客が多い。席はテーブルを中心にした小ぢんまりしたつくりで、一人での来店にも向いている。

営業の形

営業は昼を中心にしており、午前11時30分ごろから午後3時30分ごろまで。火曜は定休日で、それ以外の日は開けている。支払いは現金のみ。予算はおよそ2,000円までで、そばだけなら千円台に収まる。昼の営業が短いため、そばが切れたところで店じまいとなる日もあり、遅い時間に訪ねる人は早めの来店をすすめられている。

そばとメニュー

そばは手打ちで、店主が毎日の仕込みでそば粉を水でまとめ、のばして切る。粉の配合を変えた数種類があり、そば粉2に対して小麦粉を2の割合でつなぐ「二八そば」のほか、実を手で挽いて打つ手挽きのそばを用意している。つゆは関東らしいしっかりした味で、そばの香りを邪魔しない。

看板の鴨せいろは、鴨の脂が浮いた温かいつけ汁に、冷たいそばをくぐらせて食べる。鴨と長ねぎの甘みがつゆに移り、後半は飽きがこない。おろしたてをたっぷり添える辛味大根は、つゆに少し溶かすと味が引きしまる。ほかに、温かい鴨南蛮そば、大ぶりのごぼう天をのせたごぼう天そば、天ざるなどが人気である。

そば屋酒の楽しみ

店では、そばが出てくるまでの時間に酒をゆっくり楽しむ「そば屋酒」の習わしも大切にしている。板わさや焼き味噌など、酒に合う小さな一品がそろい、オリジナルの品も豊富。昼酒を楽しむ人が一人で訪れても気兼ねしない雰囲気で、カウンターのない店内でも、それぞれが自分の席で静かに杯を重ねている。

食べ終えたあとの一杯

食事の締めには、そば湯が出される。残ったつゆに注ぐと、とろりと白く濁り、鴨の脂の甘みとひとつになる。冷え込む冬の日には、体の芯から温まるとして、そば湯を目当てに通う客もいる。辛味大根の残りを少し入れて飲む人もおり、季節を問わず締めの楽しみとして親しまれている。

地域とのかかわり

派手な宣伝はせず、口コミと常連の足でのれんを守ってきた店である。月に一度の自分へのごほうびとして鴨せいろを食べに来る人も多く、駅前の立ち食いそばとは違う、ゆっくり味わう外食の場所として暮らしに根づいている。寒い朝や仕事帰りに寄りたくなる、まちの小さなそば店である。

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