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中沼公園(なかぬまこうえん)

別名: 中沼、中沼の池、中沼さん

北嶺市の住宅地に近い、池のまわりに遊歩道が巡る無料の公園。ベンチが多く、犬の散歩をする人が朝夕に絶えない。春は桜、冬は白鳥の飛来で知られる。

概要

中沼公園は、岩手県北嶺市の住宅地に近い場所にある、池を中心にした公園である。池のまわりには遊歩道が巡り、ところどころにベンチが置かれている。朝夕には犬を連れて歩く人が多く、散歩やジョギング、ベンチでのひと休みなど、近所の人の日々の憩いの場になっている。入園は無料で、柵や門はなく、いつでも立ち寄れる。

歴史

公園の中心にある池は、万治3年(1660年)に、まちの治水のために築かれた堤を起こりとする。もとは水をためて田畑や市街地を守るための溜め池で、長いあいだ農業用水の池として使われてきた。明治39年には、戦勝の記念に地元の有志が中心となって桜の記念植樹を行い、これが花見の名所としての始まりとされる。昭和24年(1949年)に公園として整備され、以後は遊歩道やベンチ、広場が少しずつ加えられて、市民の公園として形を整えてきた。昭和の終わりごろには池の護岸が改修され、園路の舗装も進んだ。

所在地とアクセス

北嶺市の市街地から路線バスで15分ほどの距離にあり、最寄りのバス停からは徒歩1分ほどで園内に入れる。周囲は住宅地が広がり、歩いて来られる範囲の住民の利用が中心である。駐車場も備えており、休日には市外から花見や白鳥を見に来る人の車も止まる。自転車で訪れる人も多く、入口付近には駐輪の場所が設けられている。

見どころと特徴

公園の面積は50ヘクタールを超え、池の周囲に約1.4kmの遊歩道が通っている。ゆっくり歩いても一周およそ20分で、足腰に負担の少ない平らな道が続くため、犬の散歩や朝の運動に向く。園内には数種類、約800本の桜が植えられており、全国の桜の名所百選にも選ばれている。見頃は例年4月下旬から5月上旬で、北国らしく、ほかの地域より遅めに花が咲く。

水面には四季の表情がある。春は岸辺の桜が池に映り、夏は木陰が深くなって涼しい風が通る。秋は周囲の木々が色づき、冬は池が凍る日もあり、白鳥などの水鳥が羽を休めに来る。ベンチは池を望む位置に多く置かれ、水鳥を眺めながら休む人の姿が一年を通して見られる。

行事と利用

桜の時期には毎年「桜まつり」が開かれ、夜は桜に灯りがともされて、夜桜見物の人でにぎわう。出店が並び、家族連れや近所の人が集まる。ふだんの日は、早朝のウォーキングやジョギング、犬の散歩が中心で、顔なじみの人どうしが挨拶を交わす場にもなっている。犬を連れる場合は、リードをつけ、ふんは持ち帰るよう呼びかける掲示がある。雨上がりには地面がしっとりして水たまりができるため、足元に気をつけて歩く人が多い。

周辺

公園のまわりは住宅地で、小さな商店や集会所が点在する。バス通りには日用品を買える店があり、散歩の帰りに立ち寄る人もいる。近くには水田や畑も残り、市街地にありながら季節の移ろいを感じられる環境にある。春の花見と冬の白鳥の飛来は、このまちの風物として長く親しまれている。

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