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西峰神社(にしみねじんじゃ)

別名: 西峰さん、西峰神社(小浦市)

小浦市の城あとの一角、住宅地の外れにある小さな神社。明治8年に藩祖をしのんで創建され、秋の例祭では県の無形文化財の獅子舞が奉納される。

概要

西峰神社は、小浦市の城内にある神社である。住宅地の外れの静かな一角にあり、近所の人が日々の散歩のついでにお参りする、小さな氏神である。かつてまちの中心だった小浦城の本丸跡に建てられていて、境内そのものが城あとの史跡の一部になっている。祀られているのは、小浦藩の藩祖と、天御中主大神の二柱である。

所在地とアクセス

所在地は小浦市城内一丁目。城あとの公園に隣り合う高台にあり、市街地の家並みを見下ろす位置にある。周囲は住宅と古い町筋が混ざった落ち着いた地区で、参道は車の通りから少し奥まっているため、ふだんは人影が少なく、鳥居をくぐると空気が変わる。冬には雪が鳥居の笠木に積もり、白い帽子をかぶったように見える。

歴史

祭神の藩祖は、徳川幕府の老中として国政に参画した人物で、寛永11年(1634年)に古い国名で呼ばれる若い国の領主となって入国した。以後、産業の振興や治水に力を尽くし、その藩政は約250年にわたって続いたと伝えられる。小浦城は明治4年(1871年)に火災に遭い、城としての姿を失った。

それから4年後の明治8年(1875年)、旧領の有志が浄財を持ち寄り、藩祖の業績をしのんで、城の本丸跡に社殿を建てたのが西峰神社の始まりである。当時まちの中心だった城の跡に神社を建てようとした人びとの思いが、創建の核にある。社格は、明治41年に郷社に列せられ、昭和5年に県社へ昇格した。令和7年(2025年)には創建150周年を迎え、地元の人びとの手で、創建時の史料や文化財を収めた記念の神社誌が編まれた。A4判33ページ、2,000部が刷られ、氏子に配られたほか、境内の社務所で500円で頒布されている。

見どころや特徴

境内の見どころは、樹齢400年を超えるとされる「九本のタモ」の大木で、天然記念物に指定されている。幹がいくつにも分かれて立ち上がる姿は、城があったころからの時間を感じさせる。また、神社のまわりは城あとの史跡として県の文化財に指定されており、石垣や堀の名残を見ながら歩くことができる。社殿は大きくはないが、手入れが行き届き、近所の人が掃除や草取りを分担して守っている。

行事や利用

例祭は「お城祭り」と呼ばれ、毎年10月の第2土曜日・日曜日に行われる。この折に奉納される「雲浦獅子舞」は、県の無形文化財に指定された伝統芸能で、獅子が境内や町内を回って家々の無事を祈る。祭りの二日間は、ふだん静かな境内に氏子や子どもたちが集まり、笛と太鼓の音が住宅地まで響く。

ふだんは、初詣や七五三のほか、朝夕の散歩の途中に立ち寄って手を合わせる人が多い。氏子は、年末の大掃除や正月飾りの準備などを持ち回りで担い、暮らしと結びついた神社として続いている。

周辺

神社の隣には、城あとの公園が広がり、春には桜が咲いて花見の人が訪れる。その先には、城下町の名残をとどめる古い町並みが続く。小浦市は干物やへしこで知られる港のまちで、小浦市の歴史を感じられる散策の途中に西峰神社へ足を延ばす人も少なくない。連絡先は社務所の電話で、ふだんは宮司が兼務で管理している。

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