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岳屋(たけや)
韮岡市内にある、テントや登山用品を扱う小さなアウトドア用品店。創業から40年を超え、販売のほか、道具の修理やレンタル、靴合わせ、山歩きの催しを通じて、地元の登山とキャンプを支えている。
概要
岳屋(たけや)は、韮岡市内にある、テントや登山用品を扱う小さなアウトドア用品店である。創業から40年を超える地元の老舗で、登山用品を中心に、キャンプ用品や山で着る衣類まで、幅広い品をそろえている。店は有限会社として営まれている。
品物を売るだけでなく、道具の修理とメンテナンス、レンタル、予約制の靴合わせ(シューズフィッティング)、店の内外での催しや山歩きの案内まで手がける。品の選び方には、店員が自分たちで県内の山やキャンプ場で道具を使い、そのうえで良いと思ったものを並べる、という考え方がある。初めてテントを買う家族から長く山を歩く人まで、相談しながら道具を選べる店として知られている。
沿革
岳屋は、甲嶺盆地のまわりの山へ通う人のための登山用品店として始まった。北西の端にあたる韮岡市は、南に高い山並みを望み、近くには甘里山や鳳凰嶺、茅ヶ嶺など、日帰りから泊まりがけまで歩ける山が多い。こうした土地柄から、店は創業のころから山の装備を中心に扱い、40年を超えるあいだ、県内の登山の文化とアウトドアの文化を支えてきた。
近年は、家族向けのキャンプが広まったのに合わせて、テントや寝袋、チェア、バーナーなどのキャンプ用品の扱いを増やした。あわせて、店の売り場とインターネットの案内を一つにまとめ、「物を買う場所」から「客と長く付き合う場所」へと店の形を変えてきた。装備の販売・体験・泊まり・交流・地域での活用の五つを一つの店でつなぐ、という方針を掲げている。
取り扱う品
売り場では、ザックや登山靴、雨具、山で着る衣類などの登山用品を中心に、テント、タープ、寝袋、マット、チェア、バーナーといったキャンプ用品も並べる。家族で使うテントは、安い物では2万円台から、しっかりした作りの物では6万円を超える物まで、値段と大きさの違う品を見比べられる。
テントを選ぶ客には、店員が生地の「耐水圧」の数字の見方を説明することが多い。耐水圧は、生地の上にどれだけの高さの水の柱を乗せても水が染みてこないかの目安で、1,500mmほどあれば、普通の雨なら防げるとされる。縫い目の内側に貼って水の入りを防ぐ「シームテープ」の有無や貼り方も、選ぶときの大事な点として伝えている。
修理・レンタル・靴合わせ
岳屋の大きな特色が、道具の修理とメンテナンスの受付である。テント、チェア、バーナーなどのキャンプ用品はもちろん、衣類やザック、クライミングシューズの修理も頼める。依頼は年に約250件あり、買い替えずに直して長く使いたい人に頼りにされている。
テントや寝袋などのレンタルも行い、利用は年に約120件ある。買う前に一度使ってみたい家族や、たまにしか山に泊まらない人に使われている。登山靴は予約制の靴合わせで、足の形や歩き方を見ながら一人ずつ時間をかけて合わせる。ほかに、決まった料金で装備を借りたり催しに加わったりできる、登山の定額制のサービスもある。
催しと山歩き
店では、屋内での講習会と、屋外での山歩きやキャンプの催しを、合わせて年に約70回開いている。道具の使い方や手入れの講習のほか、店員が案内する初心者向けの登山もあり、一人では山に行きにくい人がほかの客と一緒に歩く機会になっている。こうした催しをもとに、客どうしが山の情報を伝え合う集まりもつくられている。
所在地と営業
店は韮岡市内の通り沿いにある、小さな店である。営業時間は、月・水・木・金・土曜が午前11時から午後8時まで、日曜と祝日が午前11時から午後7時まで。定休日は火曜日で、月曜日も開いているため、平日休みの人も立ち寄りやすい。来店する客は年に延べ約15,000人にのぼる。
地域とのかかわり
岳屋は、韮岡市やそのまわりの山とキャンプ場を、自分たちの「遊び場」として大切にしている。店の装備や人の知識を地域の活動に生かす取り組みにも加わり、その数はこれまでに30件を超える。山の道具を売る店であると同時に、山やキャンプを始めたい人が最初に相談に来る場所として、まちの人に親しまれている。