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島浦地域広域消防組合(しまうらちいきこういきしょうぼうくみあい)

別名: 島浦地域広域消防組合消防本部、島浦消防、島浦広域消防、島浦地域広域消防本部

島浦市と周辺の市町が共同で運営する消防の組合。島浦市内に置いた消防本部のもとに本署や東分署など複数の消防署を置き、火災の消火、救急、救助を管内にまたがって受け持つ。

概要

島浦地域広域消防組合は、島浦市と周辺の市町が共同で設けた消防の組合である。消防は本来、市町村ごとに担う仕事だが、半島に市や町が並ぶこの地域では、小さな町が単独で消防車や救急車、人員を保ち続けるのは重い負担になる。そこで広域の組合をつくり、消防本部を一つにまとめて、管内全体の火災、救急、救助をまとめて受け持っている。

消防本部は島浦市の中心部、新馬場町にあり、電話の受付と出動の指令もここで行う。管内の三つの市と町にまたがる区域をひとつの指令で動かせるため、近い署から先に出動でき、市や町の境にとらわれない対応ができる。

組織と職員

組織は、消防本部のもとに、本署と東分署をはじめとする複数の消防署・分署を置く形をとる。消防本部には総務、予防、警防、救急などの担当があり、署には消火隊、救急隊、救助隊が配置される。職員は約150人で、うち女性の職員が数人いる。交代で24時間の勤務につき、夜間も休日も出動に備える。

職員の採用は、年度ごとに組合が実施の有無を決めて公表する。実施の予定がない年度もあり、受験を考える人は組合の採用案内を確認することになっている。

管轄区域

管轄は、島浦市に、半島の周辺の市と町を加えた区域である。半島は、火山の山すそから海岸の平地までが続く地形で、市街地、田畑の広がる集落、港や海沿いの漁村が混ざっている。山間部と海辺とでは現場までの道のりが大きく違うため、分署を置いて、署ごとの受け持ち区域を分けている。東分署は、その中で東側の区域の初動を担う拠点となっている。

活動の実績

出動の中心は救急である。近年の年間の実績では、救急の出動が5,000件を超える一方、火災の出動は年に30件ほどで、救助の出動は20件あまりにとどまる。消防というと火事を思い浮かべがちだが、日々の仕事の大部分は、病気やけがで運ばれる人を病院へ届ける救急業務であることが、数字からよく分かる。高齢の人の多い地域であることも、救急の件数に表れている。

災害への備え

島浦市は、火山の噴火の記憶を持つまちである。噴火による火砕流や土石流の被害を経験した地域だけに、組合は火山災害や豪雨、地震への備えを大切にしている。訓練では、避難の誘導や救助、通信の確認を、市や町の役所、警察、地域の消防団と連携して行う。消防団は管内の各市町が別に運営し、組合の署と協力して、火災や災害のときの人手と地域の目を補っている。

地域とのかかわり

組合は、火を消し人を救うだけでなく、火災を防ぐ活動にも力を入れている。住宅用の火災警報器の設置の呼びかけ、学校や事業所での防火指導、応急手当や心肺蘇生の講習会などを行い、住民が自分の手で命を守る力を高めることを目指す。春と秋の火災予防運動の時期には、署の見学や消防車の展示、放水の披露が行われ、子どもたちにも親しまれている。

費用は、構成する市と町が人口などに応じて負担する。議会は構成市町の議員で組織し、予算や条例を審議する。複数の自治体が力を合わせて、地域の安全をひとつの組織で守る仕組みである。

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