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庄野銀行(しょうのぎんこう)

別名: 庄野銀行、庄野銀

1878年に国立銀行として創業した山形県の地方銀行で、本店は鶴ヶ原市にある。県内を中心に約70店舗を構え、県の日本海側の平野を地盤に、仙堂市や東京などにも拠点を置く。

概要

庄野銀行は、山形県の鶴ヶ原市に本店を置く地方銀行である。創業は1878年(明治11年)で、県内の銀行としては数少ない、国立銀行を前身にもつ歴史ある金融機関として知られる。県内を中心に約70店舗を構え、預金・融資・為替といった銀行の基本業務に加え、投資信託や生命保険の販売にも力を入れている。従業員は約500人、総資産は1兆数千億円の規模で、預金残高は1兆円を超える。

主な地盤は、鶴ヶ原市をはじめとする県の日本海側の平野部で、米どころの農家、城下町の商店、水産や食品の加工業者など、地域の事業者と個人の暮らしを長く支えてきた。

沿革

1878年12月、地元の士族や商人が出資して設立した国立銀行がその起こりである。創業の際には旧藩主家が中心となり、のちには大財閥の金融グループとも縁戚を通じた結びつきを持った。

昭和に入ると、戦時下の金融統合の流れのなかで、地域の複数の銀行が合わせられることになった。1941年(昭和16年)4月に4つの地元銀行が合併して、現在の庄野銀行が発足した。戦後は普通銀行として、県の日本海側一帯に店舗網を広げ、仙堂市や東京、福洲市、秋嶺市などにも支店を出して取引先の広がりに対応した。

平成に入ってからは金融再編の波を受け、2000年代末に持株会社の傘下に入り、県内の別の地方銀行と同じグループに属するようになった。近年は県外の店舗を整理して統廃合を進める一方、県内の拠点を中心にインターネットバンキングの充実も図っている。また、グループ内の両行を一つにまとめる計画が示され、新しい銀行としての再出発が予定されている。

事業と特徴

事業の柱は、地域の中小企業向けの融資と、個人向けの預金・資産運用である。農業や水産業、食品加工、観光に関わる事業者への資金の貸し出しを多く手がけ、創業支援や事業承継の相談にも応じている。

個人向けには、住宅ローンやマイカーローン、年金の受け取り口座のほか、投資信託や保険の窓口販売に力を入れ、手数料収入を伸ばしている。ATMは店舗外にも置かれ、コンビニエンスストアのATMとも提携して、時間外でも預け入れや引き出しができる。スマートフォンのアプリから残高の確認や振り込みを行えるサービスも整えている。

店舗と所在地

本店は鶴ヶ原市の中心部にあり、城下町の面影が残る街並みのなかで営業している。県内の主要な市のほか、山あいの町や港町にも支店を置いており、人口の少ない地域でも窓口を維持してきた点が特徴である。県外には、仙堂市や東京都内に営業拠点があり、県内企業の取引先支援や情報収集を担っている。

近年は、同じ地域に近接する支店を一つにまとめる店舗の統合を進めており、店舗数はかつてより減っている。そのぶん、相談業務に重点を置いた店舗づくりや、出張相談の取り組みを進めている。

地域とのかかわり

雪が深く、冬の暮らしが厳しい鶴ヶ原市の周辺で、庄野銀行は農家の資金繰りや地元企業の設備投資を長く支えてきた。市や県の行事への協賛、地域の文化・スポーツ活動への助成、学校での金融教育の出前授業など、地域に根ざした活動も続けている。

米の作柄や水産物の水揚げ、観光客の動きといった地域の景気の動きは、そのまま銀行の業績にも結びつく。そのため、庄野銀行は地域の産業の動向を調べる調査活動や、取引先同士を引き合わせる商談会の開催にも取り組んでおり、「地域とともに歩む銀行」であることを大切にしている。

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