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豊見原市(とみはらし)

別名: 豊見原

沖縄本島南部、奈覇市の南に接する人口約6万5千人の市。住宅地、干潟のある湿地、沖の小島を抱え、都市モノレール「ゆらレール」が通る。2002年に村から市になった。

概要

豊見原市は、沖縄本島の南部にある市である。北は奈覇市に接し、西は東シナ海に面している。人口は約6万5千人、面積は約19.3平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり3,000人を超える。奈覇市へ通う人のベッドタウンとして住宅地が広がり、その一方で、干潟のある湿地や海に浮かぶ小島といった自然も市内に残している。都市モノレール「ゆらレール」が通り、駅前にはなごみ駅前広場のような小さな広場もある。

地理

市の北側には、川の水と海水が入り混じる湿地「満ヶ湖」が広がる。ここは広い干潟で、マングローブの仲間や、干潟に集まる水鳥を観察できる場所として知られる。沖合約600メートルには「瀬永島」があり、橋と道路で本島とつながっている。島には海を望む商業施設や温泉施設が並び、夕日を眺める人や観光客が訪れる。市内は丘陵と低地が入り組み、丘の斜面には住宅地が段々に続く。坂の途中の住宅地にはみどり坂整骨院のような小さな店もある。市の区域は23ほどの字(地区)に分かれている。

歴史

豊見原はもともと郡の名として存在し、1908年に村として発足した。戦時中には、丘の地下に掘られた海軍の司令部壕があった。その壕は戦後に整備され、現在は公園の一部として保存されて、戦争の記憶を伝えている。戦後は奈覇市に近い立地から人口が増え続け、2006年と2010年の人口増加率は全国の市町村で第1位となった。2002年には村から市へ移行した。これは現行の地方自治の制度のもとで例のない、村から直接市になる形だった。

交通

道路は、国道329号と331号、奈覇空港自動車道が市内を通り、奈覇市や空港方面へ車で出やすい。路線バスは複数の会社が40を超える系統を運行し、市内と奈覇市の中心部を結ぶ。鉄道にあたる都市モノレール「ゆらレール」は、市内に駅があり、通勤や通学、買い物の足として使われている。駅前には広場と駐車スペースが整えられ、バスとの乗り継ぎにも使われる。

産業と暮らし

市の経済は、奈覇市への通勤者の住宅地としての性格が強い。一方で、島に近い海辺の観光、湿地を生かした環境学習、地元の農業や小さな商店も営まれている。市役所は職員約700人を擁し、豊見原市役所が窓口業務から土木、企画政策までを担当する。市内にはテレビやラジオの電波を送る施設が3か所あり、県内の放送を支える。

姉妹都市と交流

市は5つの都市と姉妹都市などの関係を結んでおり、そのうち3つは国内の都市である。小中学校の児童生徒の相互訪問や、物産の紹介など、交流事業が行われている。

見どころと行事

見どころは、満ヶ湖の干潟と散策路、瀬永島の夕景、海軍の地下壕公園である。干潟では潮が引く時間帯に、貝やカニ、水鳥の姿が見られる。島では、海を見渡す温泉と土産物の店が観光客を迎える。市内では、夏の海の行事や、地域の祭り、エイサーの演舞などが毎年開かれ、住宅地の新しい住民と古くからの住民が顔を合わせる機会になっている。

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