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砺野市(とのし)
富山県西部の平野にある市で、田んぼの中に屋敷林に囲まれた家が点在する散居の景観と、広い住宅地をあわせもつ。米づくりと、球根や花の栽培が盛んなまち。
| 所在地 | 富山県砺野市栄野町6番19号 |
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概要
砺野市は富山県の西部、広い平野の中ほどにある市です。面積は約127平方キロメートル、人口は約4万6千人です。田んぼの中に、屋敷林に囲まれた農家が点々と散らばる散居の景色が広がり、この景色が市の象徴になっています。市街地には住宅地や商店が集まり、周囲の田園との対比が特徴です。米づくりと花の栽培が盛んで、春には色とりどりの花が畑や公園を彩ります。
所在地とアクセス
市は広い平野の中心に位置し、西には大きな川が流れています。南北に走る自動車道と東西に走る自動車道が市内で交わり、市内のインターチェンジから県内外へ出やすい交通の要地です。鉄道は民営の鉄道会社の路線が通り、市の中心駅が玄関口になっています。駅の周辺には市役所や病院、商店が集まり、そこから外側へ住宅地、さらに田園へと景色が移り変わります。富山県内の黒峰市とも同じ県内の隣り合う地域として行き来があります。黒峰市
歴史
1952年4月に六つの村が合併して町が発足しました。1954年4月には市制を施行し、市になりました。その後、2004年11月に隣の庄ノ川町と合併して、現在の市域になりました。庄ノ川町は川沿いの木材や観光で知られた町で、合併によって市の西側に山あいと川の風景が加わりました。この平野は古くから川の水に恵まれた開拓地で、用水を引いて水田を広げる中で、家が耕地の中に散らばる暮らし方が根づいたといわれます。
散居の景観
散居とは、家々が集落として固まらず、それぞれの耕地の中に離れて建つ住まい方のことです。砺野市では、母屋のまわりに防風や防雪のために木を植えた屋敷林を築き、その外側に田んぼが広がります。屋敷林は夏の日ざしや冬の強い風をやわらげ、落ち葉や枝は燃料や肥料にも使われてきました。上空から見ると、緑の小さなまとまりが水田に浮かぶように並んで見えます。田植えのころは水面に家々が映り、秋には黄金色の稲穂の中に緑の島が浮かぶ景色になります。市内には、この暮らしと景観を紹介する散居の里資料館があり、屋敷林の役割や農家の暮らしの工夫を伝えています。
産業と特産
農業では米づくりが中心で、種もみの生産も行われています。なかでもチューリップの球根の栽培が盛んで、全国でも有数の産地として知られます。冬の雪の下で球根を育て、春に花を咲かせる栽培が、この土地の気候に合っているためです。工業では、機械部品や金属加工、薬品などの工場が市内の工業団地に集まり、農業とともに市の暮らしを支えています。
見どころと行事
春の4月下旬から5月上旬には、広い会場にチューリップが咲きそろう花のまつりが開かれ、県内外から多くの人が訪れます。会場では、花を使った大きな絵や、夜のライトアップも行われます。このほか、夏には夜高行燈の行事があり、大きな行燈を引いて町を練り歩く様子は地域の人びとに親しまれています。冬は雪景色の散居を眺めに写真を撮りに訪れる人もいます。
暮らしと周辺
市内には住宅地が広がり、小学校や中学校、公園、病院などがそろって暮らしやすいまちです。市の中心部の病院は地域の医療を担っています。田園地帯では、朝夕に散歩やジョギングをする人の姿が見られ、水田のあいだの道は季節ごとに表情を変えます。富山湾に近い黒峰市や、県庁所在地の富見市とも自動車道や鉄道で結ばれ、通勤や通学、買い物で行き来する人も多くいます。