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槻原機械株式会社(つきはらきかいかぶしきがいしゃ)
1960年代に創業した産業機械の部品メーカー。石川県の小槻市に本社と工場を置き、従業員は約400人。紙工機械や繊維機械向けの部品加工と組立を手がける。
概要
槻原機械株式会社は、1960年代に創業した産業機械の部品メーカーです。石川県の小槻市に本社と主力工場を置き、従業員は約400人です。紙工機械、繊維機械、各種の自動機械に使う部品を、加工から組立、調整まで一つの敷地で手がけています。完成機械のメーカーに部品を納めるだけでなく、顧客と図面を詰める段階から加わる設計提案型の取引が多いことを特徴としています。
沿革
創業は1960年代の前半で、当初は近隣の機械メーカーから部品の加工を請け負う小さな工場でした。創業直後から、繊維機械の需要が伸びる北陸の産地を背景に、紡績・合繊向けの部品を増やしました。1960年代半ばには、段ボールの箱をつくる機械や織機といった新しい分野の機械づくりにも関わり、海外の機械メーカーの技術に学びながら、部品の精度と組立の技術を高めました。
1960年代の終わりには市内の郊外に新しい工場を設け、手狭になった旧工場の機能を段階的に移しました。その後、機械加工と組立の工場を増設し、2000年代の初めには旧工場の設備を新工場に統合して、部品の加工から組立までの流れを一か所にまとめました。事務所の機能の一部は、顧客の多い東京にも置いています。
事業と製品
事業の柱は、次の三つです。
- 紙工機械向けの部品:段ボールの箱をつくる印刷・製函の機械に使う、ロールや軸、フレームなどの部品と、ユニット単位の組立を行います。
- 繊維機械向けの部品:合繊や紡績の機械に使う精密な部品の加工と組立です。創業以来の古い取引先が多く、部品の交換や修理の注文にも応じています。
- システム機器・自動機械向けの部品:搬送や検査の装置に使う部品を、少量から中量まで受けています。
加工は、旋盤、マシニングセンタ、研削盤などを使って行います。大きな部品から小さな部品まで扱えることが強みで、完成した部品は自社の検査室で寸法と精度を確かめてから出荷します。
工場と体制
工場は小槻市の郊外にあり、機械加工の棟と組立の棟が分かれています。従業員の約半数が製造の現場で働き、残りが設計、生産管理、検査、営業、事務を受け持ちます。熟練の技能者から若手へ技能を伝える取り組みとして、社内の訓練と、地元の工業高校や専門の学校からの採用を続けています。
地域とのかかわり
小槻市は、住宅地と里山のあいだに工場が点在するまちで、槻原機械は市内の製造業を代表する会社の一つです。地元の高校の工場見学やインターンシップを受け入れるほか、近隣の小さな加工会社へ仕事を分け、外注先とともに技術を高めてきました。毎年の秋には、工場の敷地を開いて地域の人を招く見学の日を設けています。
特徴と課題
国内の紙工・繊維の機械は、海外の機械メーカーとの競争が厳しい分野です。槻原機械は、部品の精度を高めるだけでなく、短い納期と細かな仕様変更に応じる柔軟さを武器にしています。近年は、電子制御を取り入れた機械の増加に合わせて、機械部品と制御の部品を組み合わせたユニットの提案にも力を入れています。