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北の波止場(きたのはとば)

別名: 北の波止場、いつもの波止場、北の波止、港の北の波止場

鳥取県鳥浜市の千代瀬川の河口にある港の北側に突き出た、小さな波止場。釣り人が朝夕に通い、サビキ釣りでアジを狙う姿がよく見られる。

概要

北の波止場は、鳥取県鳥浜市の港の北側にある小さな波止場である。港は千代瀬川の河口にあり、白い漁船が多く係留される小さな漁港のおもむきをもつ。波止場は港の公園に続く岸壁から海へ突き出しており、釣りをする人が多く集まる場所として知られている。柵や大がかりな設備はなく、入口から端まで歩いてすぐに着ける素朴なつくりが、通う人に好まれている。

所在地とアクセス

波止場は鳥浜市の中心部から北西へおよそ6kmの港にある。鳥浜駅からは路線バスやループバスで30分ほどで、港のそばの公園の入口には無料の駐車場がある。車で来る釣り人の多くは、ここに停めて荷物を持って歩く。公園の入口から波止場の根元までは歩いて数分で、道具を持っても苦にならない距離である。港の周辺には海鮮の市場、土産物と地元の品を売る施設、海に関する資料を集めた館、小さな水族館などがあり、釣りのあとに立ち寄る人も少なくない。

港の歴史

港のおこりは江戸時代前期の1653年にさかのぼる。この年、鳥浜藩の初代藩主が船の管理をする役所を置いたことが始まりと伝わり、当時は賀路港と呼ばれていた。昭和28年(1953年)に地方港湾となり、1975年に重要港湾に指定された。港は千代、賀路、西浜の3つの地区に分かれ、水深3〜10mのいくつもの岸壁や物揚場が並ぶ。取り扱う貨物は多くなく、2015年度の入港船は829隻、約35万7千総トンだった。2004年には「みなとオアシス」に登録され、カニの資料館を中心に、情報発信と交流の拠点にもなっている。北の波止場は、こうした港の営みのすぐ脇にある、釣りのための小さな足場である。

釣りと特徴

波止場では、サビキ釣りでアジを狙う人が多い。ほかにもサゴシやタイなどの釣果が伝わる。アジは10〜15cmほどの小ぶりなものが中心で、群れが回ってくると短い時間に何匹も釣れるが、群れが来ない日は一時間以上あたりがないこともある。風や雨の日は、体が冷えやすく、日本海側の冬の朝はことに手がかじかむ。足場は濡れると滑りやすいため、長靴や滑りにくい靴、夜釣りでは救命胴衣の着用が勧められる。

利用のようす

朝早くから人が入る。夜明け前の暗いうちに来て、端のほうに座って竿を出す人もいれば、昼前に手早く切り上げて帰る人もいる。平日は一人か二人の静かな日が多く、休日や釣れ盛りの時期には家族連れも加わる。釣りの人のほか、散歩の途中に立ち止まって海を見る人や、停泊する船を眺める人もいる。港の公園には大きな碁盤の形の遊具や塔があり、全国豊かな海づくり大会の記念碑、北海道へ渡った開拓移民をたたえる石碑も置かれていて、釣りを終えて歩いて見て回る人もいる。

周辺

公園には芝地やベンチがあり、釣りの合間の休憩や、家族の待ち時間に使われる。近くには賀路神社があり、漁の安全を祈る人が訪れる。千代瀬川の河口に近いため、潮の満ち引きや川の流れの影響を受けやすく、釣り人は天気だけでなく潮の動きも見て通う。霧雨の朝でも、端のほうには雨具を着た人影がぽつんと並ぶ。港の北側ということもあり、市街地の明かりが少なく、夜明けの海と空の色が美しい場所としても親しまれている。

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