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八峰市(やみねし)

別名: 八峰、八峰市(大阪府)

大阪府内の東寄りに位置し、生駒の山並みのふもとに広がる人口約48万人の市。町工場と倉庫が密集し、工場の面積割合が全国でも高いものづくりのまち。

概要

八峰市は、大阪府内の東寄りに位置する市である。人口は約48万人で、府内では大坂市、堺にあたる大きな市に次ぐ規模をもつ。市域はおよそ62平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり約7,800人と高い。町工場と倉庫の多いまちとして知られ、市の面積に対する工場の割合は全国でも指折りである。西の平野部に住宅と工場が入り混じって並び、東には山並みが連なる。

地理

市域は大坂平野の東部にあたり、東の端は山地に続く。山のふもとから西へ緩やかに下る地形で、市内を流れる川の多くは周囲より川底が高い天井川になっており、昔から大雨のたびに洪水に悩まされてきた。東部の山あいには自然が残り、ハイキングコースがいくつも設けられている。山道の入り口の一つは、ふもとの古い神社の境内から始まる。

歴史

八峰市は1967年2月1日に、近接する三つの市が合併して発足した。大阪府が、市域が南北に分断されることを避けるために合併を後押ししたとされる。合併前の三市は、駅前の商業地、河内平野の農村から発展した工業地、山麓の門前地と、それぞれ性格が異なっていた。この違いは、現在も市内の地区ごとの雰囲気に表れている。

産業

八峰市の産業の中心は製造業である。金属加工、プレス、ねじ、金型、電気部品など、技術力の高い小さな工場が住宅の合間に密集し、「町工場のまち」と呼ばれる。多くは従業員が数人から数十人の中小企業で、互いに部品や加工を分け合う分業の仕組みで成り立っている。近年は製造品の出荷額で、隣の市に抜かれたとされる。一方で、工場の後継ぎや、操業と住宅の共存が課題になっている。完成品や部品を保管・出荷する倉庫、物流施設も多く、たとえば工業団地のハマダ流通 八峰センターのような通販向けの物流センターが立地している。市は、日本で初めて回転寿司の店が開店した土地としても知られ、その店は1958年に開店した。

見どころ

市内には、日本で初めてのラグビー専用競技場とされる競技場があり、冬の高校ラグビーの全国大会の舞台として知られる。また、作家の旧宅に隣接する記念館があり、書庫の壁一面の蔵書が見学できる。山麓には、病気平癒の願いを受けとめる石切の神社や、古い歴史をもつ山麓の大きな神社など、歴史ある寺社が点在する。

交通

市の商業の中心は、私鉄の二つの路線が合流する布施にあたる駅の周辺で、市内で最も乗り降りが多い。南北には国道170号に当たる幹線道路、東西には国道308号に当たる幹線道路が走り、物流の大動脈となっている。このため、トラックの往来が多く、倉庫の立地にも適している。

地域とのかかわり

市内には、工場の技術を生かして宇宙開発や医療機器に関わる製品を手がける会社もあり、「ものづくりのまち」を市の看板としている。毎年、町工場を見学できる公開の催しが開かれ、子どもたちや学生が仕事場を訪れる。工場、倉庫、住宅、山のふもとの自然が、一つの市の中に隣り合って並ぶのが、八峰市の姿である。

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