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横沢市(よこさわし)

別名: 横沢

秋田県の東南部、盆地の中央にある市。米やリンゴなどの農業、雪室まつり、横沢やきそばで知られる。

概要

横沢市は、秋田県の東南部にある市です。東に奥羽山脈、西に出羽山地が連なる盆地の中央に位置し、市域の面積は約693平方キロメートルで、人口は約7万5千人です。人口は昭和30年ごろの約14万9千人をピークに減り続けており、近年は約8万人台から7万人台へと推移しています。県内では経済規模が第2位の都市で、農業、食品、商業が暮らしを支えています。

所在地とアクセス

秋田県の内陸部、県境の山並みに近い場所にあり、県都の秋嶺市からは南東へ約60キロメートルほどの距離です。民営の鉄道会社の本線が市街地を南北に通り、駅は買い物や通学の人の乗り降りでにぎわいます。東西には自動車道が通じ、インターチェンジからは市街地まで車で10分ほどです。隣接する湯沼市とは、峠や街道を通じて古くから往来がありました。

地理と気候

市の西部を雄物瀬川が流れ、その流域に広い平野が開けています。市域の半分あまりは森林で、そのほとんどを民有林が占めるのが特徴です。冬は雪が深く、積雪の多い土地として知られ、雪を生かした行事や暮らしの工夫が根づいています。盆地ならではの寒暖差は、米や果樹の味を育てる条件にもなっています。夏は内陸らしく気温が上がり、昼と夜の差が大きくなります。

歴史

横沢市は、周辺の七つの町村が合わさって、平成17年(2005年)10月1日に現在の姿で発足しました。合併した旧町村は、平野の農村地帯から山あいの集落まで幅があり、市域が広いのはそのためです。城下町や在郷町として栄えた旧市街のほか、各地区には、それぞれの町並みと祭りが受け継がれています。旧市街には蔵のある商家や寺社が残り、かつての商いのにぎわいをしのぶことができます。

産業

基幹産業は農業で、農業産出額は約289億円(令和5年)と、県内で第1位の規模をもちます。稲作が中心ですが、リンゴ、ブドウ、ホップ、スイカなど、作物の多角化が進んでいます。冬は雪の下で育てる野菜づくりにも取り組む農家があります。市街地には食品加工や機械部品の工場、商店街があり、盆地の周辺地域の買い物と仕事の中心にもなっています。

行事とご当地の味

毎年2月に開かれる雪室まつりは、昭和29年(1954年)から続く冬の行事で、雪で作った室の中に水神様を祀り、子どもたちが甘酒や餅を振る舞います。夜には室の中にろうそくの灯がともり、雪の町に温かな光景が広がります。ご当地の味としては、目玉焼きをのせた太めの麺の横沢やきそばが親しまれ、市内の多くの店や屋台で、それぞれの味つけで提供されています。

暮らしと地域とのかかわり

市内には、各地区の公民館や小学校を中心にした地域のつながりが残り、雪かきや草刈りなどを住民が分担して行う習慣があります。冬の除雪は市の大きな課題で、道路の除雪や屋根の雪下ろしの支援が行われています。雪と米と祭りが、この市の暮らしを形づくっています。

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