FC2

Field & Community Culture Platform

生活環境データベース » company

吉野精機株式会社(よしのせいきかぶしきがいしゃ)

別名: 吉野精機、吉野精機(株)

精密部品の加工を行う会社で、従業員は約400人。工場は藤坂市の隣の市にあり、金型の設計・製作から成形、検査、出荷までを一貫して手がけている。

概要

吉野精機株式会社は、精密部品の加工を行う会社である。精密プラスチック部品の金型の設計と製作から、成形加工、検査、出荷までを一つの流れで引き受けており、従業員は約400人。工場は、お茶とサッカーのまちとして知られる藤坂市の隣の市にあり、同市の周辺に広がる製造業の集まりの中で、部品づくりを担っている。取引先は自動車、家電、情報機器、半導体の各分野にわたり、小さく精度の高い部品を安定して納めることを強みとしている。

沿革

会社の始まりは昭和46年(1971年)で、金型を使った精密なプラスチック部品の製作から出発した。創業のころは小さな工場で、金型づくりと成形を少人数でこなしていた。その後、自動車や電子機器向けのコネクタ部品の注文が増えるにつれて、工場と設備を段階的に広げ、地元の工場を増やしながら規模を大きくしてきた。平成に入ってからは、成形機の大型化と検査設備の更新を重ね、微細な部品にも対応できるようにした。のちに東南アジアのタイにも工場を設け、海外の取引先の需要にも応えられる体制をとっている。

事業と特徴

中心となる製品は、自動車用のコネクタ、家電や情報機器などに使われる民生用のコネクタ、半導体の検査に使うテストソケットの三つである。いずれも寸法の誤差が小さいことが求められる部品で、金型の精度が品質を左右する。このため、金型の設計・製作、成形、検査、出荷までを社内で完結させる「ワンストップ」の体制を特色としている。金型を自社で作ることで、試作で見つかった不具合を設計へすぐに戻し、修正にかかる日数を短くできる。

設備は、マシニングセンターやワイヤーカット放電加工機などの工作機械が関連会社も含めて100台以上、成形機が50トンから180トンまで50台以上そろっている。工場内は恒温室を備えた空調工場で、温度の変化による寸法のずれを抑えている。

品質管理

成形した部品は、寸法や外観を測定器と画像検査で確かめてから出荷される。自動車向けの部品では、ロットごとの記録を残し、問題が起きたときに製造の経過をさかのぼれるようにしている。品質に関する国際規格の認証を取得し、定期的な監査を受けて、検査の手順を見直している。

工場と拠点

工場は藤坂市の隣の市に複数あり、関連会社の工場を含めて3つの工場が機能を分担している。金型の製作を行う工場、成形を行う工場、組み立てと検査を行う工場に分かれ、部品はこれらの間を行き来しながら製品になる。このほか、海外にはタイの工場がある。

地域とのかかわり

従業員の多くは、藤坂市とその周辺から通っている。地元の工業高校や専門学校から新卒者を迎え、若い技術者を金型づくりの現場で育てる取り組みを続けている。工場見学や職場体験の受け入れも行い、ものづくりの仕事を地域の子どもたちに伝えている。お茶とサッカーのまちの陰で、精密部品の産業が地域の雇用を支えている。