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愛晶工業株式会社(あいしょうこうぎょうかぶしきがいしゃ)

別名: 愛晶工業、愛晶

愛知県の刈野市に本社を置く、自動車部品とエネルギー関連機器の大手メーカー。変速機やブレーキなどを主力とし、2021年に二つの会社が統合して現在の社名になった。

概要

愛晶工業株式会社は、愛知県の刈野市に本社を置く、自動車部品とエネルギー関連機器の大手メーカーである。大手自動車メーカーを中心とする企業グループの主要な一社に数えられ、オートマチックトランスミッション、ブレーキシステム、ハイブリッド車向けの部品、駆動モジュールなどを主力とする。資本金は約450億円、連結の売上高は約4兆9千億円に達し、県内でも指折りの規模の製造業である。市内には 刈野西総合病院 などの医療機関もあり、刈野市は同社をはじめとする製造業の集まるまちとして知られる。

沿革

前身は1949年に設立された会社で、のちに別の部品メーカーと合併して、1965年に精機の名を冠した会社として再出発した。その後、変速機を専門とする関連会社と長く並び立ったが、2021年4月1日に両社が経営統合し、現在の社名「愛晶工業」を名乗るようになった。統合により、機械部品とトランスミッションの技術を一つの会社に集め、電動化の時代に合わせた駆動系の開発を進めている。統合の背景には、自動車が電気で走る方向へ大きく変わるなか、部品の開発と生産を一体で進め、開発の速度と効率を高める狙いがあった。

事業と製品

事業の中心は自動車部品である。変速機(オートマチックトランスミッション)は世界の自動車メーカーに供給され、ブレーキシステムやボディ関連部品、ハイブリッド車に使う駆動モジュールも手がける。自動車の分野だけでなく、家庭向けのエネルギー関連機器など、暮らしに近い製品も扱い、「自動車部品、エネルギーソリューション関連機器」を二つの柱としている。部品の研究開発から設計、生産までを自社で一貫して行うことが、品質を保つ強みになっている。ドアまわりの機構やシートの部品、車内の快適性にかかわる部品など、乗る人が日々手に触れる製品も多い。

規模と拠点

従業員は連結で約11万4千人、単独でも約3万4千人にのぼる。愛知県内には20を超える工場があり、刈野市の本社周辺には研究開発や生産の中心が集まる。海外では北米、欧州、アジアに多くの子会社と工場を置き、売上の半分近くを国外が占める。地域ごとに現地の自動車メーカーの要望に合わせた部品づくりを行い、世界各地の生産を支えている。

技術と取り組み

研究開発では、電動化に対応した駆動装置、自動運転を支える制御部品、軽くて丈夫な素材の活用などに力を入れている。工場では、無駄を減らす生産の考え方を徹底し、品質の確認を工程ごとに行う。環境面では、工場の省エネルギーや、製品の使用時の排出を減らす設計を進め、水素や燃料電池に関する機器の開発にも取り組んでいる。

地域とのかかわり

刈野市の本社と工場は、市内の雇用を大きく支える存在である。取引先には多くの地元の中小メーカーがあり、金属加工、樹脂成形、電装部品などの会社が同社のものづくりの裾野を形づくっている。従業員とその家族が暮らすことで、住宅地や商店、病院の利用にも結びつき、まちの経済と暮らしに広く影響を与えている。工場見学や地域の行事への協力、学校への出前授業などを通じて、ものづくりの面白さを地元の子どもたちに伝える活動も続けている。

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