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刈野西総合病院(かりにしそうごうびょういん)
刈野市内にあるベッド数約500床の総合病院で、内科・外科・小児科・救急などを備える地域の中核病院。市と隣の市、地元の自動車関連企業が支える医療法人が運営し、救命救急センターと災害拠点病院、がん診療の拠点を担う。
概要
刈野西総合病院は、刈野市内にある病床数約500床の総合病院である。内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科、脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、放射線科、麻酔科、リハビリテーション科、歯科口腔外科など、およそ30の診療科を置く。救急医療から高度な専門医療までを一つの病院で受けられ、刈野市と周辺の市町に住む人々にとっての中核病院となっている。
運営するのは、市と隣の市、そして地域に根を張る自動車関連企業のグループが共同で設立した医療法人である。職員は看護師、医療技術職、事務職を合わせて1,000人を超え、地域の大きな雇用の場でもある。
沿革
病院の起こりは1960年代初めにさかのぼる。戦後、自動車産業の発展とともに市の人口と工場で働く人が急速に増え、地域には総合的な医療機関が求められていた。そこで市と近隣の市、地元企業が力を合わせて医療法人を立ち上げ、1962年ごろに病院が開かれた。
開設当初は限られた診療科と少ない病床で始まったが、増築と新棟の建設を重ねて規模を広げ、現在の約500床の体制に至った。2000年代以降は、救命救急センターの整備、がん診療や周産期医療の充実、電子カルテの導入など、役割と設備を段階的に拡充している。2010年には県のがん診療拠点病院の指定を受けた。
診療体制と特色
救急医療は病院の大きな柱である。救命救急センターには専用の病棟があり、重症の患者を24時間体制で受け入れる。ドクターカーや救急車で運ばれる患者の搬送先として、管内の消防本部とも連携している。
がん診療では、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的な治療を行う。心臓や脳の血管の病気にも力を入れ、循環器内科と心臓血管外科、脳神経外科が連携して急性期の治療にあたる。小児科と産婦人科は、地域で子どもを産み育てる家庭を支える部門として、救急への対応を含めて診ている。
また、地域医療支援病院として、近隣の診療所や病院から紹介された患者を受け入れ、治療が落ち着けば元のかかりつけ医へ戻す「紹介と逆紹介」の仕組みを重視している。症状が重い人は病院、日常の健康管理は地元の医院という役割分担を進めている。災害拠点病院にも指定され、地震などの大規模災害に備えて、備蓄や訓練、受け入れ体制を整えている。
所在地とアクセス
病院は刈野市の中心部に近い住宅地にあり、市の玄関口である刈野駅から南へ歩いて15分ほどの距離にある。駅との間を結ぶバスの便もあり、通院や見舞いの人が利用する。敷地には外来棟と病棟、救急用の出入口があり、来院者のための駐車場も備える。夜間や休日の救急の入口は、一般の外来とは別に設けられている。
地域とのかかわり
病院は、治療だけでなく地域の健康づくりにも取り組んでいる。市民向けの公開講座や健康教室を開き、生活習慣病やがんの予防、救急のかかり方などを医師や看護師が説明する。看護師や医療技術者を育てる実習の受け入れも行い、地域の医療を担う人材を育ててきた。
市内に大手の自動車部品メーカー愛晶工業株式会社が本社を置くように、刈野市は工場で働く人の多いまちである。そのため病院は、勤め人の健康診断や職場の健康管理、けがの治療にも深くかかわってきた。地域の企業と市、病院が長く支え合う関係が、この病院の大きな特徴となっている。