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秩野市役所(ちちのしやくしょ)
山に囲まれた盆地にある秩野市の行政を担う市の役所。職員は約600人で、市の中心部の本庁舎と3つの総合支所を通じて、窓口から福祉、産業、防災までの事務を行っている。
概要
秩野市役所は、埼玉県内の山に囲まれた盆地にある秩野市の行政事務を担う市の役所である。市長を代表者とし、市議会と並んで市政の運営を支えている。職員は約600人で、住民票や戸籍、税、国民健康保険、福祉、教育、環境、水道などの窓口と事業を通じて、市民の暮らしにかかわっている。市の面積は県内でも指折りの広さで、県土の1割を超える山間部を含むため、役所の仕事は市街地の窓口業務だけでなく、山あいの集落や森林の管理にまで及ぶ。
沿革
現在の市域は、平成17年4月1日に、旧市と周辺の3つの町村が合併して成立した。合併にあたっては「ひとつの秩野」を合言葉に掲げ、それまで別々だった役場の機能を整理して再編した。旧市の役所が本庁となり、合併した3つの地域には総合支所が置かれた。本庁舎は平成29年に改築が完成し、現在の建物になっている。新しい庁舎は、窓口をまとめて使いやすくすることと、災害時の拠点としての機能を高めることを重視してつくられた。
所在地と庁舎
本庁舎は市の中心部にあり、市内の主要な駅や商店街から歩いて行ける距離にある。周囲には市議会、図書館や文化施設などの公共施設が集まり、市の行政の中心になっている。庁舎には来庁者用の駐車場が備わり、車で訪れる人が多い山間のまちの事情に合わせている。平日の昼間に開庁し、住民票や証明書の発行などを扱う。
組織と事務
本庁には、市民、福祉、健康、産業観光、建設、上下水道、教育などの部門が置かれ、課ごとに事務を分けている。そのほか、会計、議会事務局、選挙管理委員会、監査委員、農業委員会などの機関も設けられている。主な仕事は次のとおりである。
- 住民票、戸籍、印鑑登録、税の申告や納付などの届出と証明
- 国民健康保険、介護、子育て、高齢者や障害のある人への福祉
- 農林業や観光、商工業の振興、とくに山林や特産の織物、酒づくりの支援
- 道路や橋、上下水道の整備、ごみの収集と処理
- 小中学校や公民館など教育施設の運営
- 防災計画、避難所の整備、消防との連携
総合支所
合併した3つの地域には、それぞれ総合支所が置かれている。支所では住民票や税の証明、福祉や各種の相談など、日常の手続きを本庁に行かなくても済ませられる。山あいの地域では本庁まで距離があるため、支所は高齢の人にとって大切な窓口であり、地域の行事や防災の連絡の拠点にもなっている。
地域とのかかわり
秩野市は、毎年12月初めの夜に屋台が町を巡る大きな祭りで知られ、市役所は警備や交通整理、観光案内などで関係団体と協力して運営を支える。祭りの時期には市内外から多くの人が訪れるため、庁舎周辺でも臨時の案内や交通規制が行われる。また、冬の寒さや山地の大雨による災害に備え、防災訓練や情報の発信を定期的に実施している。人口が減る山間地の暮らしを守ることが、この役所の大きな課題であり、移住の相談や空き家の活用、観光との連携などにも取り組んでいる。